「支援学級を勧められたけど、種類がいろいろあって、どれが合うのか分からない」
そう感じているあなたへ。
就学相談や進路の話し合いの場で「知的障害学級」「自閉症・情緒障害学級」という言葉を聞いて
「うちの子はどっちなの?」
「どう違うの?」
混乱してしまう保護者はとても多いです。
決めなければいけないのに、分からない。
そのモヤモヤ、当然です。
「どの学級に入れればいいか」分からなくて当然

特別支援学級には、実は7種類あります。
- 知的障害
- 自閉症・情緒障害
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
- 弱視
- 難聴
- 言語障害
でも、多くの小学校に実際に設置されているのは
「知的障害学級」と「自閉症・情緒障害学級」の2種類が多いです。
保護者が迷うのも、ほぼこの2つ。
「うちの子は自閉症って言われているけど、知的障害学級なの?」
「情緒障害って、どういうこと?」
そんな疑問が出てくるのは、むしろ当たり前のことです。
種類が分かると、気持ちが少し楽になる

どの学級にどんな特徴があるのかを知ると
「うちの子に合っているのはこっちかも」
「だから先生はそう言っていたんだ」
と、少し見通しが持てるようになります。
分からないまま決めるのと、理解して選ぶのとでは、安心感がまったく違います。
まず知っておきたい「2つの学級」の違い

知的障害学級
知的発達に遅れがある子どもが対象です。
学習のペースをゆっくりにして生活の自立や社会参加に向けた支援を行います。
教科書の内容を個別に調整しその子のペースで学ぶ環境です。
自閉症・情緒障害学級
自閉スペクトラム症(ASD)や、強い不安・感情のコントロールの難しさがある子どもが対象です。
知的な遅れは必ずしもありません。
「集団の中では難しいけれど、少人数なら力を発揮できる」そういう子に合っています。
「うちの子はどっち?」に正解はない

ここが、多くの保護者が迷うところです。
知的障害と自閉症、両方の特性を持つ子もいます。
重複の障害の場合は、基本的には知的障害が優先されます。
どちらの学級が合うかは子どもの特性・地域の学校の状況・家庭の考え方によって変わります。
「絶対にこっちが正解」という答えはありません。
私は小学校の特別支援学級で22年間働き、幼稚園・保育園への就学調査も担当していました。
その中で何度も保護者から相談を受け、こう感じました。
「正解を探すより、納得して選べることの方が、ずっと大切だ」 と。
就学相談で大切にしてほしいこと

私が就学相談や中学への進路相談を受けるとき必ず最初にやることがありました。
それは、不安を話してもらうこと。
「どんなことが心配ですか?」
「この先、どうなってほしいですか?」
まずここから始めます。
そして、選択肢ごとのメリットとデメリットを正直に伝える。
❌ 「支援学級の方がいいですよ」と誘導する
✔ 「こういうメリットがあります。こういうデメリットもあります」と両方伝える
最終的には、専門家が集まる審議の結果を大切にすることをお伝えしていました。
就学相談の審議は、複数の専門家が子どもの様子を見て話し合った結果です。
「審議の結果に沿うことが、子どもにとって一番安心な選択になることが多い」
これは、長年の現場経験から感じていることです。
迷ったときに使える「3つの視点」

どちらの学級か迷ったとき、次の3つを確認してみてください。
① 今、一番困っていることは何か
学習の遅れなのか、集団への適応の難しさなのか。
困りごとの中心がどこにあるかで、合う学級が見えてきます。
② 地域の学校にどんな学級があるか
学校によって設置されている学級の種類が違います。
見学に行って、雰囲気を見ることも大切です。
③ 子ども自身はどうか
子どもが「ここなら安心できそう」と感じられるか。
小さな子どもでも、その子なりの反応があります。
特別支援学級「種類と選び方」のQA(保護者向け)

- 保護者が学級の種類の違いを理解していないまま面談が進んでいます。
-
まず「知的障害学級と自閉症・情緒障害学級の違い」を簡単に説明する時間を取りましょう。「どちらが合うかより、今のお子さんに何が必要かを一緒に考えましょう」と伝えると、保護者の不安が和らぎます。
- 保護者が審議の結果に納得していない様子です。
-
「納得できていないこと」を否定せず、まず気持ちを聞いてください。その上で、審議でどんなことが話し合われたかを丁寧に伝えることが大切です。一度の面談で解決しなくてもいい、という気持ちで臨んでください。
特別支援学級の種類と選び方|就学相談で迷ったらのまとめ

「どの学級が合うか」は親が一人で答えを出すものではありません。
専門家と一緒に考えて子どもの様子を見ながら決めていくものです。
迷っていいんです。
不安でいいんです。
それだけ、わが子のことを真剣に考えているということだから。
一人で抱え込まず、話せる場所を使ってください。

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