「また宿題やってない!」
毎日そう言いながら、あなたも疲れていませんか?
宿題をめぐる親子のバトル。
怒っても、なだめても、ぜんぜんうまくいかない。
そんなあなたへ、現場で効果があった方法をお伝えします。
宿題をやらないのは、うちだけじゃないです

「宿題やりなさい」
→ シカト。
「早くしなさい!」
→ 泣く。
結局怒鳴ってしまって、後悔する。
こんな繰り返し、毎日続いていませんか?
発達が気になる子を持つ保護者から、
一番多い相談のひとつが「宿題バトル」です。
「うちの子だけやらないんじゃないか」と思いがちですが、そうじゃありません。
宿題を見ているとイライラして、つい怒ってしまう。そのあとで「どうしてあんな言い方をしたんだろう」と落ち込む。
この繰り返しがいちばんつらい、という声をよく聞きます。怒ってしまう自分を責めなくて大丈夫です。
でも、ひとつだけ先に伝えさせてください。
「怒っても宿題は終わらない。」
それは子どもが悪いんじゃなくて、
やり方が合っていないだけかもしれません。
宿題ができるようになると、こんな変化があります

環境と時間のルールを整えると、こんな変化が起きます。
- 声かけの回数が減る
- 親子ともにイライラが減る
- 子ども自身が「やり始める」ようになる
- 学校の準備もスムーズになってくる
「宿題をやる子」に変えようとするんじゃなくて、
「やれる環境」を整えるのが、実は一番の近道です。
なぜ宿題をやらないのか

宿題バトルが起きる原因、実は子どもの「意志の問題」じゃないことが多いです。
- どこでやればいいかわからない(場所が決まっていない)
- いつやればいいかわからない(時間が決まっていない)
- 何分やればいいかわからない(終わりが見えない)
- 体がまだ疲れている(帰宅直後でエネルギー切れ)
- やり方が難しすぎる(内容が合っていない)
「やりなさい」と言っても動けないのは、
子どもがサボっているんじゃなくて、
スタートするための「整え方」が分かっていないだけのことが多いんです。
原因は「子ども」じゃなくて「環境」にあるかも

これはあなたのせいでも、子どものせいでもありません。
発達が気になる子は、特に「切り替え」が苦手です。
学校から帰ってきて、
遊びモードから勉強モードへ切り替えるには、
大人が思うよりずっとエネルギーが必要です。
また、集中力が続く時間も短め。
「30分座ってやりなさい」は、そもそも難しいお子さんもいます。
やり方を変えれば、バトルは減ります。
今日からできる3つのルールを紹介します。
宿題をやらない子への3つのルール

難しいことはひとつもありません。
一つずつ、今日からできることを見ていきましょう。
ルール①:宿題をする「場所」を決める
まず、宿題をする場所を一か所決めましょう。
- ✅ キッチンのダイニングテーブル
- ✅ リビングの一角
- ✅ 子どもが「落ち着ける」と感じる場所
大切なのは、「ここは宿題をする場所」という習慣をつくること。
机の上じゃなくていいんです。
テレビが見えない、ざわつきが少ない、そんな場所が理想ですが、その子によって「落ち着く場所」は違います。
❌「どこでやる?」と毎日聞く
✅「今日もここでやろうか」と同じ場所へ誘う
場所が決まると、「ここに来たら宿題モード」が自然とできてきます。
ルール②:「時間」を決める(短くてOK)
次に、宿題をやる時間と、終わる時間を決めます。
目安はこちら:「学年+10分」
| 学年 | 目安の時間 |
|---|---|
| 小学1年生 | 約20分 |
| 小学2年生 | 約30分 |
| 小学3年生 | 約40分 |
| 小学4年生 | 約50分 |
これはあくまで目安です。
この時間内で終わらなくても大丈夫。
大切なのは、「終わりが見える」こと。
「あと10分で終わりだよ」
「タイマーが鳴ったらおしまいにしよう」
こう伝えるだけで、子どもは格段に取り組みやすくなります。
私が学級で宿題に必ず入れていたのが、「音読」です。
たった1〜2分しかかかりません。
でも、音読は脳の発達にとても効果があります。
国語の教科書でも、音読集や詩集でも、何でもOK。
声に出す。それだけでいいんです。
ルール③:「机の上だけ」が宿題じゃない
宿題=机に座って勉強——
そのイメージを少しほぐしてみてください。
机に座ることが難しいお子さんも、たくさんいます。
そんなときは、「生活の中でできる宿題」を取り入れてみましょう。
国語系
- 「おうちの中にある白いものを3つ、ノートに書いてみよう」
- 「今日の出来事を3文で書いてみよう」
算数系
- 「玄関の靴は今何足ある?数えてみよう」
- 「冷蔵庫の中のもの、全部数えてみよう」
体を動かす系
- YouTubeでダンス動画を見ながら踊る
- ラジオ体操をやってみる
- 布団の上でゆりかごの動き(体を丸めてゆらゆら)
「勉強」「運動」「生活」を組み合わせると、子どもも飽きずに取り組めます。
❌「ちゃんと机に座ってやりなさい」
✅「今日はダンスから始めてみようか」
「宿題をやらせよう」とするんじゃなくて、
「一緒に楽しめることを見つける」視点へ。
宿題をやらない子へのQA

- 宿題を途中でやめてしまいます。どうすればいいですか?
-
途中でやめること自体は、悪いことじゃありません。疲れているか、内容が難しいサインです。「ここまでできたね」と途中をほめて、残りは翌朝でもOKにしてみましょう。完璧にやることより「少しでもできた」体験の積み重ねが大切です。
- 宿題の量が多くて毎日終わりません。どうすればいい?
-
担任の先生に相談してください。「量が多くてバトルになっています」と伝えるだけで、調整してくれる先生は多いです。支援が必要な子に量や内容を変えることは珍しくありません。遠慮せずに声を上げていいんです。
- 毎日同じ時間に取り組めません。習慣にするには?
-
「毎日同じ時間」にこだわらなくて大丈夫です。「おやつの後」「お風呂の前」など、セットにできる行動を見つけましょう。「〇〇のあとは宿題」という流れができると、声かけが自然と減っていきます。
- ほめても効果がない気がします。
-
ほめ方のポイントは「結果より過程」です。「終わった、えらい」より「今日は自分から始められたね」「最後まで集中できたね」と、行動や努力に注目してみてください。小さな変化に気づいてもらえると、子どもはもっと動きやすくなります。
宿題をやらない子への3つのルールのまとめ

宿題バトルは、子どものやる気の問題じゃありません。
- 場所を決める
- 時間を決める(短くてOK)
- 「机の上だけ」にこだわらない
この3つを変えるだけで、毎日の空気がずいぶん変わります。
イライラしてしまうのは、それだけ毎日向き合っているからです。
「どうしてうちの子は…」と自分を責めないでください。
やり方を変えれば、バトルは減ります。
今日、一つだけ試してみてください。
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