教員の辞め方|11月に伝えて3月に退職した私の全手順

教員を辞めたい と思ったらしておくべきこと5選

「教員を辞めたい」

そう思ったとき、次に知りたくなるのは辞め方だと思います。
いつ、誰に、何を出せばいいのか。

私は2023年3月に教員を退職しました。
その前に、メニエール病と適応障害で休職しています。

この記事では、私が実際に踏んだ手順を、時期とセットで書きます。

制度の細かいところは自治体で違います。でも、大きな流れは同じです。

目次

私が辞めるまでの流れ

先に全体像です。

時期したこと
体調を崩した時点耳鼻科で診断書をもらい、病気休暇を取る
その後精神科を受診し、適応障害の診断。休職する
休職中校長に「いつまでに判断すればよいか」を直接聞く
11月管理職に口頭で退職の意思を伝える
12月次年度の異動希望票に、退職の意思を書いて提出
3月指示された時期に退職願を提出
3月教育委員会指定の書式で退職届を提出
3月引き継ぎをして退職

ポイントは11月です。
年度末に言えばいいと思っていると、間に合いません。

ぷーた先生

私も「いつ言えばいいんだろう」が一番分からなくて、結局そこは校長先生に直接聞きました。

【手順1】体調が理由なら、まず受診する

辞めるかどうかを決める前に、やることがあります。

身体症状が出ているなら、迷わず受診してください。

・眠れない
・食べられない
・頭痛
・吐き気
・めまい

これらが出ているとき、判断力は落ちています。
その状態で人生を左右する決断をしないでください。

メンタルクリニックは、すぐに予約が取れません

ここは知っておいてほしいところです。

私が予約しようとしたとき、3か月から半年待ちと言われました。

たまたま新規開業のクリニックが見つかって、1か月先に予約が取れました。
それでも1か月です。

「限界になってから予約する」では間に合いません。

ぷーた先生

今は症状がありませんが、通院をやめると次に予約が取れなくなると思って、念のため月1回通っています。

【手順2】辞める前に「休職」という選択がある

私の場合は、こういう順番でした。

もともと持病のメニエール病がありました。
耐えられないめまいと嘔吐で「命に関わるかもしれない」と思ったことがあります。

はじめの1、2年は大きなめまいもなく働けていました。
でもある時から常にめまいがあり、階段の上り下りが怖い。手すりがないと不安なほどでした。

それでも、出勤だけはしていました。

子どもが車に接触しそうになった日

校外学習で近くの公園に行ったときのことです。

児童が車に接触しそうになりました。

「危ない!」と声をかけました。
でも体は動きませんでした。

幸い、車が止まってくれて事故にはなりませんでした。

このままでは、取り返しのつかない事故が起きる。そう思いました。

耳鼻科の医師にすすめられて診断書を書いてもらい、病気治療のための休みを取りました。
そこから精神科の受診をすすめられ、適応障害の診断。休職して、辞めることを考え始めました。

ぷーた先生

倒れる前に休めばよかった。これは本当にそう思います。

【手順3】「いつまでに言えばいいか」を校長に直接聞く

ここが一番迷うところだと思います。

民間では退職日の1〜3か月前が目安と言われます。
でも教員は自治体によってまったく違います。

私は、校長先生に直接聞きました。

「いつまでに判断すれば良いですか?」

→「◯月までに決めてね」

この一言で済みます。

ネットで調べるより、校長に聞いたほうが早くて確実です。

聞いたからといって、辞めることが確定するわけではありません。
「まだ迷っています」と前置きして構いません。

【手順4】11月、管理職に口頭で伝える

私は管理職と相談のうえ、11月に口頭で伝えました。

書面ではなく、まず口頭です。
この段階では、正式な手続きは何も始まりません。

伝えるときは、体調が理由なら正直に言って構いません。
むしろ、そのほうが配慮されます。

  • 「体調のことがあり、来年度の勤務が難しいと考えています」
  • 「まだ迷っていますが、早めにお伝えしておきます」
  • 「いつまでに正式にお返事すればよいでしょうか」

【手順5】12月、異動希望票に退職の意思を書く

次年度の人事に関する書類が回ってきます。

私は12月に、次年度の異動希望票に退職の意思を書いた書類を出しました。

ここで初めて、書面として学校と教育委員会に伝わります。

11月の口頭、12月の書面。この2段階です。

【手順6〜8】3月、退職願・退職届・引き継ぎ

退職願は、指示された3月に提出しました。

自分の好きなタイミングで出すものではなく、学校から「この時期に出してください」と指示があります。

  • 退職願を提出する(3月・指示された時期に)
  • 教育委員会指定の書式で退職届を提出する
  • 引き継ぎをする

退職願と退職届は別物です。
書式は教育委員会が指定してくるので、勝手に用意する必要はありません。

退職金は、自分で計算することになります

意外だったのがここです。

誰かが計算して教えてくれるわけではありませんでした。

私は事務の方に計算方法を教えてもらい、自分で計算しました。

かなり複雑で、難しいです。時間に余裕をもって取りかかってください。

公立学校の場合、基本的な考え方は「退職手当額=基本額+調整額」です。
基本額は退職日の月給に支給率をかけて出します。

ぷーた先生

数字が苦手な人は、事務の先生に「一緒に見てもらえますか」と頼んでいいと思います。

ここは自治体によって違います

この記事は、私が経験した1つの自治体の例です。

実際に動く前に、必ず自分の自治体のルールを確認してください。

  • 申し出の期限(何月までに言えばよいか)→ 校長に直接聞く
  • 退職願・退職届の書式と提出時期 → 事務の方、または教育委員会
  • 退職金の計算方法 → 事務の方
  • 休職できる期間と給与の扱い → 事務の方、共済

聞くときは、この言い方が使えます。

「一般的にで構いませんので、退職を考える場合、いつまでに何を出すことになりますか」

「辞めます」と宣言しなくても、手順だけを聞くことはできます。

辞める前にしておいてよかったこと

手続きとは別に、やっておいてよかったことです。

生活コストを下げておく

15年住んだ約100平米の物件から、半分以下の賃貸に引っ越しました。

住居費は半分になりました。

売れるものは売り、売れないものはジモティなどで処分しました。
ジモティでの無料引き取りにもお世話になりました。

次に、車を手放しました。
地域によっては車がないと生活できないので、その場合は排気量の小さい車に乗り換えるのがおすすめです。

駐車場代(月1万円ほど)が浮いた分をタクシーやカーシェアに使う、と決めるだけでも行動範囲は変わります。

ぷーた先生

こんなに無駄なものを持っていたのかと驚きました。買うときは、捨てるときのことも考えようとしみじみ思いました。

「辞めても大丈夫か」を数字で確かめる

退職金と、当面の生活費。
この2つが分かると、判断が変わります。

なんとなく不安なままだと決められません。
数字にすると、意外と大丈夫なこともあります。

学びを止めない

教員を辞めても、学び続けています。
私は簿記3級の学習をオンラインでしました。

体調に合わせて進められるものだと、休職中でも負担になりません。

教員の辞め方 QA

年度途中で辞めることはできますか?

制度上できないわけではありませんが、実際にはかなり難しいのが現実です。ただし「病気休暇」「休職」は別で、診断書があれば年度途中でも取得できます。「辞める」ではなく「休む」なら道があります。まず受診してください。

退職の意思は、いつまでに伝えればいいですか?

自治体によって違います。私は11月に口頭で伝え、12月に異動希望票で書面にしました。一番確実なのは校長先生に直接「いつまでに判断すればよいですか」と聞くことです。聞いただけで辞めることが確定するわけではありません。

退職願と退職届は違うのですか?

違います。私の場合は、まず3月に指示された時期に退職願を提出し、そのあと教育委員会指定の書式で退職届を出しました。書式は指定されるので、自分で用意する必要はありませんでした。

適応障害と診断されました。すぐ辞めるべきですか?

急がないでください。私も適応障害の診断を受けましたが、いきなり退職ではなく、まず休職しました。判断力が落ちている状態で人生の決断をしないほうがいいです。休んでから考えても遅くありません。

退職金はいくらもらえますか?

公立学校の場合「退職手当額=基本額+調整額」で計算します。基本額は退職日の月給に支給率をかけて算出します。ただし計算はかなり複雑です。私は事務の方に計算方法を教えてもらい、自分で計算しました。金額は勤続年数と自治体で大きく変わります。

一人で決めなくていい。相談できる先

辞めるか続けるかを、一人で抱えて決めないでください。
校内で味方が見つからないことは、あなたの落ち度ではありません。

  • 校内:養護教諭、教頭、特別支援教育コーディネーター
  • 校外:教育委員会の担当窓口
  • 教職員組合・互助組合の相談窓口
  • 共済のカウンセリング窓口(無料のことが多いです)
  • かかりつけ医、心療内科、精神科
  • 都道府県の教職員相談窓口

私が最初に話せた相手は、管理職ではなく保健室の先生でした。

話す相手は、偉い人でなくていいのです。話を聞いてくれる人であれば、それでいい。

教員の辞め方 まとめ

  • 体調に症状が出ているなら、まず受診する(予約は数か月待ちのことがある)
  • 辞める前に「休職」という選択肢がある
  • 「いつまでに言えばよいか」は校長に直接聞く
  • 11月に口頭、12月に異動希望票、3月に退職願と退職届
  • 退職金は自分で計算することになる。早めに着手する

私は倒れるまで働いてしまいました。

もっと早く休めばよかった。これだけは、本気で伝えたいです。

辞めることも、休むことも、逃げではありません。
あなたの体と人生を守れるのは、あなただけです。

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