教員は、ChatGPT(General Purpose Technology)を上手に活用することで、仕事時間を短縮することができる可能性があります。
ChatGPTは、チャット形式で対話ができるAIツールです。教員が授業資料を作成する際に役立ち、さらに教材作成や評価など、幅広い可能性があるとされています。
教員が、ChatGPTを活用すれば仕事時間を短縮し、より効率的な授業を行い定時退勤ができるようになります。この記事では、小学校教員歴20年以上の私が、どのようにChatGPTを活用していくのが良いか具体的に解説していきます。
この記事はこんな人におすすめです。
ChatGPTってなに?
ChatGPTを活用したい。
ChatGPTを使って仕事を時短したい。
ChatGPTとは
ChatGPTは、「チャット・ジー・ピー・ティー」と言い、自然言語処理技術を用いた大規模な言語モデルで、テキストを読み込み、質問に答えたり、文章を生成したりすることができます。私も使ってみましたが、驚くほど簡単に利用できます。
ChatGPTは、OpenAIによって開発された最新の言語モデルの一つで、大量の文章を学習することで、自然言語の理解力が向上しました。
学習には、これらの大量の情報が使用されています。
- インターネット上の巨大な言語学
- 自然言語処理の分野
- 言語表現を収集・整理した大量のテキストデータ
- 書籍
- 新聞
- 雑誌
- ウェブサイト
- 会話記録など
- ニュース記事
- ウィキペディア
ChatGPTは、文章を読み込むことで、その文章の内容を理解し、質問に対する回答や文章の生成を行うことができます。
たとえば、ChatGPTに「太陽は何ですか?」という質問を投げかけると、「太陽は、天体の一つであり、太陽系の中心に位置している恒星です。」といった回答を返すことができます。また、ChatGPTは、文章の流れや文脈を理解しているため、文章を生成する際にも自然で流暢な文章を生成することができます。
前にした質問もちゃんと覚えているのがえらい!!
教育分野においては、ChatGPTは、教師の仕事を助けることができます。例えば、授業の準備段階で、ChatGPTは、テキストや資料を提供し、授業の進め方や教材選びのアイデアを提供することができます。また、教員が子供の質問に答える際に、ChatGPTを使用することもできます。
ChatGPTは自然言語処理技術を用いているため、教員が子供の質問に迅速かつ正確に答えるのを助けることができます。これは画期的ですね。実際にお試ししてみましたので、後ほどご紹介します。
小学校教員歴20年以上の私とChatGPTとのやりとりを完全公開します!!
さらに、ChatGPTは文章の自動生成もできます。教員が子供に送るメールや、資料作成の補助としても利用できます。
ChatGPTは大量のデータに基づいて学習しているため、文章の自動生成も高品質なものができます。
ただし、ChatGPTはあくまでツールであり、教師の専門知識や経験を代替するものではありません。ChatGPTが提供する情報やアドバイスには限界があり、教師が自身の専門知識を活用しながら、ChatGPTが提供する情報を適切に取捨選択して活用することが大切です。
そのまま使うのではなく、教師が吟味していくことは必須です。教師の専門知識を使って正しい情報か常に吟味していきましょう。
ChatGPTを設定する
ChatGPTにログインする
OpenAI APIアカウントの作成をします。ここでは、Googleでログインする方法を紹介します。
OpenAIのAPIキーを取得する
赤丸のCreate new secret keyコピーアイコンをクリックし、OpenAIのAPIキーを取得します。
OpenAIのAPIキーを発行する手順が完了です。
発行したAPIキーを使い、指示通りにAPIリクエストすると、OpenAIのサービスが利用できます。
早速質問すると、以下のように答えてくれました。なお、この質問の前に
「ChatGPTで教員の仕事を助けることができるのか」
と質問したため、教育に関することを述べてくれています。さすがです!
実際にChatGPTに質問する
ChatGPTに質問してみたら
「ChatGPTを活用して授業計画を作成する方法を教員に教えて」
この質問に対する答えは以下の通りです。(緑の背景の部分)
ChatGPTに実際に質問してみました
- テーマの設定 まずは、授業のテーマを決めます。例えば、中学校の英語の授業であれば「身近な話題に関する英会話」といったテーマを設定することができます。
- 資料の収集 次に、ChatGPTを利用して、授業で使用する資料を収集します。例えば、身近な話題に関する英会話であれば、日常会話に使用する表現や例文を収集することができます。ChatGPTに質問する際には、具体的なキーワードを入力することで、関連する文章を自動的に生成してくれるため、授業で必要な資料を手軽に入手できます。
- 教材の編集 収集した資料を元に、教材を編集します。ChatGPTが生成した文章を利用して、教材を作成することができます。例えば、日常会話に使用する表現をまとめたリストを作成する場合は、ChatGPTが生成した文章を適宜編集して、分かりやすい形式にまとめることができます。
- 授業計画の作成 教材が編集されたら、授業計画を作成します。授業計画には、授業の目的や内容、使用する教材、評価方法などが記載されます。ChatGPTが生成した文章を参考にして、授業の進め方や時間配分を決めることができます。
- フィードバックの収集 授業を実施した後に、生徒や教員からのフィードバックを収集します。フィードバックをもとに、授業計画や教材を改善することができます。また、ChatGPTを利用することで、より良い教材を作成するために必要な情報を収集することができます。
以上のように、ChatGPTを活用することで、手軽に授業計画や教材を作成することができます。しかし、生成された文章には誤りが含まれることがあるため、教材を作成する際には、必ず自分で確認を行い、修正することが大切です。
驚きなのが、ChatGPT自身が「自分に誤りがあることを認めている」ことです。確かに、事前にいくつか別の質問をしてみたのですが、「小学校教員」と言っているのに「生徒」と答えたり「学生」と言うこともありました。
知ってると思うけど、小学生は児童、中学・高校は生徒ですよ
さらに具体的に質問すると
ChatGPTを活用して小学校1年生の授業計画を作成する方法を教員にわかりやすく教えて
次は具体的に質問してみました
- 授業のテーマの決定 まず、授業のテーマを決定します。例えば、英語のアルファベットの学習をテーマにする場合、”Alphabet learning for 1st grade students”といったテーマを設定することができます。
- 資料の収集 次に、ChatGPTを使って、授業で使用する資料を収集します。例えば、Alphabet learning for 1st grade studentsの場合、学習者が興味を持つ動物や食べ物の名前などの単語を収集することができます。
- 教材の編集 収集した単語を元に、教材を編集します。例えば、アルファベットの学習について、各アルファベットの発音や綴りを教えるために、単語カードを作成することができます。ChatGPTが生成した文章を適宜編集して、分かりやすい形式にまとめます。
- 授業計画の作成 教材が編集されたら、授業計画を作成します。授業計画には、授業の目的や内容、使用する教材、評価方法などが記載されます。例えば、Alphabet learning for 1st grade studentsの場合、授業の目的はアルファベットの発音と綴りを学習することで、教材には単語カードを使用することが記載されます。
- 授業の実施とフィードバックの収集 授業を実施した後に、生徒や教員からのフィードバックを収集します。フィードバックをもとに、授業計画や教材を改善することができます。
以上のように、ChatGPTを活用することで、小学校1年生向けの授業計画を作成することができます。しかし、生成された文章には誤りが含まれることがあるため、教材を作成する際には、必ず自分で確認を行い、修正することが大切です。また、生徒の年齢や学習レベルに合わせた教材や授業計画を作成するため、自身の教育知識や経験を活用すること。
小学校1年生で英語は教えないんですよね。ただ、流れとしては教員が「年度始めにやっていること」を文章にしていることと「日本の教育課程で英語を指導しないこと」を学習してないのだと言うことが分かりました。これからに期待したいですね。
英語勉強したいなぁ
3年生になってのお楽しみだよ〜
評価についての質問は
ChatGPTを活用して自分が担任する小学校1年生の子供の成績を評価する方法を教員にわかりやすく教えて
- 目標設定 まず、評価する目標を設定します。例えば、小学校1年生の算数の成績を評価する場合、目標を「数字の書き方を正しく覚えること」、「加算と減算を理解すること」などと設定します。
- 評価基準の設定 次に、目標に基づいて、評価基準を設定します。例えば、数字の書き方を評価する場合、以下のような基準を設定することができます。
- 数字を書く順序が正しいかどうか
- 数字の形が正しいかどうか
- 数字の大きさが一定であるかどうか
- 評価指標の収集 評価する目標や基準を設定したら、ChatGPTを使って、評価指標を収集します。例えば、数字の書き方を評価する場合、数字の書き方が説明されたサンプル画像を集めることができます。
- 評価の実施 評価の実施には、ChatGPTを使って自動評価を行う方法があります。例えば、数字の書き方を評価する場合、収集したサンプル画像と比較して、子供の書いた数字の正確性や規則正しさを評価することができます。また、手動で評価する場合には、収集した評価基準に沿って、子供が書いた数字を評価することができます。
- フィードバックの提供 評価が終わったら、子供にフィードバックを提供します。ChatGPTを活用して、自動でフィードバックを作成することができます。例えば、数字の書き方が正しい場合は「素晴らしい!」、数字の書き方が改善の余地がある場合は「もう少し練習してみましょう」といったフィードバックを提供することができます。
以上のように、ChatGPTを活用して小学校1年生の子供の成績を評価することができます。しかし、ChatGPTは自動生成された文章に誤りが含まれる場合があるため、必ず自分で確認し、修正すること。
とても具体的ですね。算数の評価項目については学習指導要領にも載っているので、かなり正確で役立つのではないでしょうか。
質問の仕方がよくないかな〜
使う側も勉強が必要ですね
教員が「ChatGPT」を活用して仕事時間を短縮する方法のまとめ
質問は具体的な方が答えが正確に出ますが、まだまだ改善すべきところがあると思います。また色々試して記事にして行きたいと思います。
教員じゃないとダメなこと、AIでもできることを考えて、できる仕事はAIにお任せして、教員の皆さんは定時退勤を目指しましょう!
家事も同じように機械に任せて良いんですよ〜!
人間にしかできないことを、心を込めて時間をかけてしていきましょう!
先生って忙しいのに、よく頑張ってると思う
ぷーたのX (Twitter):https://twitter.com/aki2000oakp
Kindle出版:「特別支援学級の担任になって」と言われたら読む本
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