「無理しないで」と言われても、何をやめればいいか分からなかった

私がやらなきゃと思う先生へ、あの頃の自分にかけたい6つの言葉

先日、私の発信を読んでくださっている方からメッセージをいただきました。

そのメッセージの中に、こんな言葉がありました。

「見ているだけでしたが、いつも励まされていました」

読んだ瞬間、私は自分が教員だった頃のことを思い出しました。そして、涙が出ました。

こんにちは、ぷーたです。25年間教員として働いて、22年間特別支援学級の親子と関わってきました。

今だから言えることがあります。私はあの頃、もっと言えばよかった。

「できません」
「つらいです」
「もう無理です」
「助けてください」

今日は、その頃の私自身の話をします。

読み物ですが、今しんどい先生に、ひとつだけ持ち帰ってほしいことがあります。

それは最後に。

目次

体はずっと「もう無理」と言っていた

眠れず食べられず、体が悲鳴をあげて座り込む先生

教員として働いていた頃、体調がひどく悪くなった時期がありました。

眠れない。食べられない。めまいがする。体がふらつく。

疲れ切っているのに、眠れません。横になって、やっと眠れたと思っても、夜中に目が覚める。そこから学校のことが頭の中をぐるぐる回り始めて、また眠れなくなる。

翌日は、もちろん仕事です。学校へ行けば子どもたちがいます。授業があります。保護者とのやり取りも待っています。やらなければならない仕事が、次から次へとやってきます。

今振り返れば、体はずっと「もう無理」と伝えてくれていたのだと思います。心もきっと「助けて」と言っていたのでしょう。

でも私は、その声を聞こうとしませんでした。

「私がやらなきゃ」と自分を追い込んでいた

「私がやらなきゃ」と一人で抱え込み、頭を抱える先生

なぜ、そこまでして働いていたのか。今なら少し分かります。

「周りに迷惑をかけてはいけない」と思っていたからです。

自分が休めば、その分を誰かが引き受けることになる。私ができなければ、周りの先生に負担がいく。だから「私がやらなきゃ」と思っていました。

誰かから「もっと働け」と言われていたわけではありません。むしろ、自分で自分を追い込んでいました。

「これくらいできて当たり前」
「みんなも大変なんだから」
「私だけできないなんて言えない」

そう思って、自分のことをどんどん後回しにしていきました。

子どもたちのこと。保護者のこと。学校のこと。周りの先生のこと。全部大事にしようとしていたのに、いちばん大事にしていなかったのは、自分自身でした。

特別支援学級だからこそ「休めない」と思っていた

特別支援学級だからこそ休めないと考え込む先生

特別支援学級の担任は、その子に合わせて毎日の支援を考えます。

同じ学級にいても、必要な支援は一人ひとり違います。

どんな言葉なら伝わるのか。何が苦手なのか。どんなことで不安になるのか。どんなときに気持ちが崩れやすいのか。保護者は何を願っているのか。

日々一緒に過ごしながら、少しずつ分かってくることがたくさんあります。

私は「私がいなかったらどうするんだろう」と思っていました。「簡単に代わってもらえる仕事じゃない」とも。

だから、ますます休めなくなりました。

でも、今なら思います。それだけ大きな仕事だからこそ、一人で抱えるものではなかったのだと。

「無理しないでね」が、届かなかった理由

「無理しないで」と言われても何をやめればいいか悩む先生

私はまったく助けを求めなかったわけではありません。体調が悪いことも伝えていました。「しんどい」と口にしたこともあります。

周囲から「無理しないでね」と言ってもらったこともあります。ありがたい言葉です。

でも当時の私は、その言葉を聞きながら思っていました。

「無理しないって、どうすればいいの?」

授業はある。子どもたちは来る。保護者対応もある。明日になれば、また一日が始まる。

「無理しないで」と言われても、何をやめればいいのか。誰に渡せばいいのか。どこまでやらなくていいのか。私には分かりませんでした。だから結局、また自分でやっていました。

今思うと、私は「しんどい」の後に、もう一歩だけ具体的に伝えてもよかったのかもしれません。

「これはもうできません」
「この仕事を減らしてください」
「ここを誰かにお願いしたいです」

それを言えばすべて解決した、とは思いません。学校には人手の問題もあります。簡単には代わってもらえない仕事もあります。誰か一人が悪かった、という話でもありません。

それでも、「私が全部やる」という選択肢しか持っていなかった自分に、ほかの道もあることを教えてあげたかった。そう思います。

続けられなかった自分を、長く責めていた

続けられなかった自分を静かに振り返る気持ちを表す

私は先生の仕事が好きでした。だから、続けられなかったことが悔しかった。

「もっとできたんじゃないか」
「あのとき、こうしていたら」

何度も考えました。続けられなかった自分を責めました。

でも、過去には戻れません。「あのときこうすればよかった」と何度考えても、あの日の私は変えられません。

だから今は、あの経験を、これからの誰かのために使おうと思っています。

あの頃の自分に、今ならこう言います

あの頃の自分へ、今なら伝えたい言葉を書き留めるノート

もし、あの頃の自分が目の前にいたら。私はこう言います。

「もう十分がんばっているよ」
「できないことを、できないと言っていいよ」
「つらいって言っていいよ」
「助けてって、何回言ってもいいよ」
「周りに頼っていいよ。倒れるまでがんばらなくていいよ」

そして、もうひとつ。

「一人で何とかしようとしなくていいよ」

だから私は、先生が一人で戦わなくていい場所を作りたい

1人で戦わず、一緒に決めてくれる人と話す先生

いただいたメッセージの言葉が、とてもうれしかった。

発信していても、誰に届いているのか分からないことがあります。反応がないと「これは誰かの役に立っているのかな」と思うこともあります。

でも、見えないところで読んでくださっている人がいる。人生のどこかで、私の言葉を思い出してくれる人がいる。それを今回、教えていただきました。

今、先生を続けている人。特別支援学級で毎日がんばっている人。続けるかどうか迷っている人。今、学校から離れている人。新しい道へ進むことを決めた人。

どの人にも、一人で決めなくていい場所があってほしいと思っています。

今になって、はっきり分かったことがあります。あの頃の私に必要だったのは、がんばりではありません。

「何をやめて、何を残すか」を、一緒に決めてくれる人でした。

一人で決めようとすると、全部を抱えるしかなくなります。

誰かと一緒に決めると、手放していいものが見えてきます。

「無理しないで」が届かなかったのは、そういうことだったのだと思います。

「もう無理」と思っている先生へ

何をやめるかを1人で決めなくていいと伝える先生

持ち帰ってほしいのは、これひとつです。

何をやめるかを、一人で決めなくていい。

今、「私がやらなきゃ」と思っていませんか。眠れないほど考えてしまう夜はありませんか。体調が悪いのに「明日も行かなきゃ」と自分に言い聞かせていませんか。

かつての私もそうでした。だから、今の私は伝えたいです。

学校の中で話せる人がいるなら、話してください。一度言って伝わらなければ、もう一度伝えてもいい。「つらいです」だけではなく、「これはできません」「ここを助けてほしいです」と伝えてもいい。

そして、学校の中だけで解決しようとしなくてもいいと思います。私自身、もっと早く学校の外にも頼れる場所を持っていたら、違っていたのかなと思うことがあります。

しんどい日の乗り切り方と、「休む」「やめる」「異動する」の考え方は、別の記事に具体的に書いています。

先生を続けるという選択も。少し休むという選択も。別の道を考えるという選択も。決めるのは、あなたです。

でも、その答えを出すまで、一人で抱えなくていい。

私は今、特別支援学級の先生が一人で決めなくていい場所を作っています。

同じ立場の先生と話せる、月額制のコミュニティ「トモニバ」。

そして、あなた専属で「何をやめて、何を残すか」まで一緒に決めていくコーチング講座です。

今は無料相談から話せます。

まずは公式LINEで、あなたの今を聞かせてください。

あなたは一人ではありません。一緒に考えていきましょう。

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