どうする?「特別支援学級の担任になって」と言われたら

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3学期そろそろ次年度の人事が気になります。通知表や要録で忙しい中。ある日校長室に呼ばれ、「次年度は特別支援学級の担任をお願いしたい」と言われたあなた。

校長先生

4月からは特別支援学級ね!

男性の先生

えええ・・・

ぷーた先生

初めてが不安なのは当たり前です。

男性の先生

校長にダメな教員のレッテルを貼られた?

ぷーた先生

大丈夫です。実力がないと特別支援学級の担任はできません。

特別支援学級は魅力がいっぱい。みんなその魅力を知ってないだけです。

私自身、校長から「あなた以外できる人がいない」「他の先生には任せられない」と言われました。当時2年目の新人でしたが、講師の経験と1年目の通常学級での仕事振りを評価してくれたのだと思います。「私」にしかできない仕事は魅力的です。「あなた」も、「あなた」にしかできない仕事で、「特別支援学級担任として働く価値」を見つけてみませんか。長い教員人生で、きっとこの経験が輝かしいものになると信じています。

こんな人におすすめ記事です。

  • 次年度から「特別支援学級の担任になって」と言われた先生
  • 特別支援学級の担任になってから経験が浅い先生
  • 特別支援学級が気になっている先生
  • 学級に特別支援学級に行った方がいいと思う児童がいる担任の先生

日本でたった1人の特別支援学級担任向けの教員コーチであり小学校特別支援学級担任歴20年以上の私が、特別支援学級の担任のお仕事について丁寧に解説していきます。この記事を読んだ後は不安な気持ちから「やるぞ!」という気持ちになりますどうぞ安心して、新しい仕事にチャレンジしてください。

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目次

教育課程

通常学級の教育課程と特別支援学級の教育課程は違います。基本的に特別支援学級の教育課程は、特別支援学校や通常の小学校の教育課程の内容から精選して作っていきます。文科省から出ている学習指導要領は小学校全教科と特別支援学校小学部のものを揃えましょう。

基本この2冊あればなんとかなりますが、研究の教科や特別支援学校独自の自立活動など、それぞれ必要に応じて購入しましょう。文科省のHPからダウンロードすることもできます。

とはいえ、私自身そんなに熱心に学習指導要領を読んではいませんでした。年間計画を立てる時と研究授業をする時くらいです。

ぷーた先生

年度はじめに年間計画を立てるときと、研究授業で使うくらいなので結構キレイです。

時数は、通常学級の該当学年と同じ時間の学習を行っています。通常学級の子供と同じ時間、学習することに耐えられるという判定のもと、特別支援学級に在籍しているわけです。ですが、実態としては子供が疲れてしまったり集中力がなくなってしまうため、午後は教室から外に出たり、芸能教科や遊びや作業の活動を入れることが多いです。

さらに、通常学級にはない日常生活の指導や自立活動、生活単元学習が入ってきます。

通常学級にはない教科領域なので、どんなことをしたらいいか困っている先生が多いかと思います。ここでは、特に日常生活の指導や自立活動について詳しく解説していきたいと思います。

日常生活の指導

特別支援学級では、生活に関わるあらゆることが課題の子供が在籍しています。例えば、着替え、排泄、荷物整理、掃除、食事などなど、あらゆることが指導の対象です。ただし、課題だからといって、子供の苦手ばかりを突き詰めて指導すると、子供も大人も苦しくなってしまいます。

近年の特別支援教育の指導についての考え方は、「苦手を克服する」より「得意を伸ばして苦手をカバーする」といった考え方が主流です。大人だって、苦手でつまらないことばかりしていたら、学ぶこと自体が嫌になりますよね。

給食の「お箸の持ち方」に課題があれば、「お箸の持ち方の歌を歌いながら鉛筆で練習してみる」とか、「荷物整理が苦手」ならば「絵や写真で分かりやすく掲示する」など、楽しく分かりやすい指導がおすすめです。

自立活動

特別支援学級に在籍している、ほとんどの子供が「姿勢が悪い」「足首が固い」「猫背」であると言い切れます。それは身体の要である腰の使い方に原因があると言われています。腰が柔軟だと全身が動きやすくなり、運動能力も向上します。

そのため毎日1時間は自立活動の「身体の動き」か体育を行なっています。

外部講師として特別支援コーディネーターや教育委員会を通し、PT(理学療法士)の派遣を要望することもできる自治体もあります。ぜひ専門家に見てもらい、日頃の授業に活用しましょう。

その他にもこちらもおすすめします。

手洗いは「日常生活の指導」として取り入れても良いですし、必要な児童の人数や時間に応じて調整してください。

学級経営

特別支援学級ならではの大きな特徴の一つは、異学年集団であるということ。1学級だと1年生から6年生が1つの教室で1日を過ごすこともあります。順にメリットとデメリットを紹介しましょう。

最大のメリットは「高学年の子供が低学年の手本になる」ということ。これは高学年がしっかり育っていれば良いサイクルで学級経営がスムーズになります。例えば体育の授業だと、高学年が跳び箱や縄跳びの手本になったり、長縄の時は回す係もできます。

音楽だとリコーダーや木琴、鉄筋など、学年が上がると高学年ならではの楽器が演奏できたり、交流学級の音楽で習った難しい曲が演奏できたりします。

逆に高学年が手本にならないと、学級全体が統制を取りにくくなります。その場合は、次の学年を手本として全体のモデルになるようにしていきましょう。

デメリットは学年がバラバラなので、教科書、指導内容、指導方法がそれぞれ違うこと。そこに対して教員が各学年にいるわけではないので工夫が必要なこと。

基本的に8人までは1人の担任が指導するので、学級の中に1年生から6年生までがいることになります。

国語なら、習っている漢字も違えば「読める字」「書ける字」も幅広く違ってきます。これは正直とても大変です。

しばらく児童の実態を観察したら、平均よりちょっと上くらいの学年を中心値として、その学年の教材を中心に指導すると良いです。体感としては2年生から3年生の教材を使うことが多いです。

「生活単元」と「総合的な学習の時間」の違い

正直この2つの違い正しく説明できません。なぜかと言うと、その年の指導主事によって違うことを言われるからです。さらに、同じようなことをしても、教員のねらいや児童の実態により違ってきます。

とは言え、分からないとどう考えたらいいか困ってしまいますよね。そんな時は、自分なりの基準を設けてしまいます。私の場合、イメージとしては「生活単元は特別支援学級独自の行事に絡めた授業」「総合的な学習は交流学級とのを授業」と考えています。

各学校や自治体により指定された基準がある場合は、そちらに沿って計画してください。

「特別支援学級の担任になって」と言われたらのまとめ

特別支援学級は難しさもありますが、楽しさもあります。それは教科書はあってないようなもので、全部自由に決められることです。児童のつぶやきを拾って課題を作ったり、児童や保護者の要望から授業を組み立てたりすることができます。

児童との距離も近く、一つの家族のように思って接しています。

「あなた」ならではの「あなた」にしかできない学級を作ってみませんか。

より詳しい内容は書籍をご覧ください。

「特別支援学級の担任になって」と言われたら読む本

「特別支援学級の担任になって」と言われたら読む本〜国語〜

「特別支援学級の担任になって」と言われたら読む本〜体育〜

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