「すぐできる」動画を使って授業の準備を時短!自立活動〈身体の動き〉

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教員コンパスのブログの「自立活動をしよう」記事のアイキャッチです

自立活動(じりつかつどう)とは、障害がある児童及び生徒が自立を目指して、教育的な活動を行う指導領域です。 特別支援教育を行う特別支援学校と、小学校に設けられている特別支援学級でのみ行われている特別な指導領域なのです。

自立活動の授業をどうしたらよいか、また児童が成長するためにどんな授業をするのかを、特別支援学級担任約22年のぷーたが文科省学習指導要領と授業作りのポイントを押さえ、分かりやすく解説します。この記事は、「身体の動き」を中心とした自立活動の実際について提案します。

こんな方におすすめです!

自立活動の授業に困っている

・授業の準備が素早くしたい

・定時退勤を目指したい

目次

動画を使った自立活動の授業の実際〈身体の動き〉 

私の学級では、文科省の学習指導要領自立活動の「身体の動き」に基づき、毎朝体操をしています。

普通のラジオ体操だと、速くてついて行けないことや、曲げる・伸ばすなどを適当にしてしまう児童がいますが、こちらの動画を使うようになって、体操が上手になってきました。

https://www.youtube.com/watch?v=KhhLVEtVh-E

こちらの谷本先生は、ご存じ「筋肉は裏切らない」の名台詞を生み出した方です。この動画では、ラジオ体操の動きをゆっくり丁寧に細かく分けて教えてくれるので、身体の動きに課題のある子どもにも分かりやすいく、ラジオ体操の前段階におすすめします。

また、大人にとっても、肩こりや腰痛の予防にもなって一石二鳥!時間がないときは筋トレの動画は、とばします。

環境省が、コロナ禍で運動不足解消のために作ったそうです。

自立活動の授業作りの考え方

文科省によると

第1 目標

個々の児童又は生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主

体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身

の調和的発達の基盤を培う。

特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領 (mext.go.jp)

第2 内容

健康の保持
心理的な安定
人間関係の形成
環境の把握
身体の動き
コミュニケーション

特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領 (mext.go.jp)

以上を読むと、かなり幅広い内容ですね。

でも、ポイントをしっかり絞っておけば児童が成長する授業が出来ます。このポイントは、他の教科、領域でも応用出来ますので、しっかり押さえておきましょう。

自立活動の授業作りのポイント3

ポイントは3つです。

児童の実態を把握する
・活動を多くする

・授業の固定化をする

ポイント1.児童の実態を把握する

特別支援学級には、知的障がいだけではなく、情緒、視覚、肢体などに障がいがある児童がいます。それぞれの課題を見つけ、その課題に合った活動をしましょう。

とはいうものの、多様な障がいがある児童がいて、どの児童に合わせたらいいか悩みますね。私は平均より少し上の段階の児童に、焦点を当てます。理由は、あと少しで出来る課題を示しつつ、やりながら「難しい人は○○しよう」と1段落とした指導を児童が自分で選べるようにして、最終的に自分は「出来た」と思わせることができるからです。

ポイント2.活動を多くする

そもそも、子供は動きたいんです。机上での学習が続くと、飽きてしまったり他動傾向の児童が離席したりします。たくさん動いて、身体も心も健康に保ちたいものです暇な時間がないよう、自立活動のための動画を含め、他の教科、領域についても常に課題はたくさん用意しておきましょう。

ポイント3. 授業の固定化をする

私の学級では、知的障がいだけではなく、情緒が不安定になる児童もいて、予定や日課の変更が苦手です。できるだけ月曜日から金曜日まで同じになるように、1時間目は「自立活動」2時間目は「国語」など、帯状で日課表を組んでいます。

また、軽度の半身麻痺の児童もいるため、姿勢の保持も難しいことも。ですから、短時間でも必ず、身体の動きに関する授業毎日行っています

全員で体操をしたら、自閉症スペクトラムの児童には、ソーシャル・ストーリー。目の使い方に課題がある児童はビジョントレーニング・・・と、個別に行う時間を設けます。集団での一斉活動と個別の活動に分けられますが、だいたい7割くらい一斉指導をして、残りは個別指導といった感じです。

固定化すると言っても、「慣れ」や「飽き」を感じることもあるでしょう。飽きる一歩手前で、半分程度を違う課題にしていきましょう。

あわせて読みたい

自立活動についてQ &A

自立活動とは?

自立活動は,個々の幼児児童生徒が自立を目指し,障害による学習上又は 生活上の困難を主体的に改善・克服しようとする取組を促す教育活動であり,個々の幼児児童生徒の障害の状態や発達の段階等に即して指導を行うこ とが必要である。

自立活動の具体的な内容は?

自立活動の内容は、人間としての基本的な 行動を遂行するために必要な要素と、障害に よる学習上又は生活上の困難を改善・克服す るために必要な要素で構成しており、「健康 の保持」、「心理的な安定」、「人間関係の 形成」、「環境の把握」、「身体の動き」、 「コミュニケーション」の6つに分類・整理されています

教科指導と自立活動の違いは?

教科は、指導内容(各教科の見方・考え方)を、体系的・系統的に整理し、児童・生徒の発達の程度に即し て配したもので、目標・内容は共通です。 一方、自立活動は、指導内容に順序性はなく、個々の課題に即した指導目標・内容を設定し、課題を改善 克服するための指導を行うため、個別指導が基本とな ります。

「すぐできる」自立活動〈身体の動き〉のまとめ

児童の実態を把握し、活動の多い授業を毎回、固定化することで、児童が見通しが持てたり、落ち着いて過ごせたりします。そして、私達も準備がしやすくなります。 みなさんもぜひ、動画で授業をしたり授業を固定化したりして授業の準備を短く効率的にしませんか。

このブログは、私の一生涯の研究テーマ「最小限の労力で最大限の成果が出せる授業のネタ」を惜しみなく記事にしています。

このブログを読んだ1人でも多くの先生が、定時に帰れるようなお手伝いができたらうれしいです。そして、趣味を楽しんだり、家族や友人との交流などで豊かな時間をもち、人間らしい生活ができるように願います。

この他にも、ビジョントレーニング手洗いについて、お伝えしています。

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