先日、保護者の方向けに、
「何度も言わなくてもいい、子どもが自分から動き出す魔法の言葉がけ」
をテーマにしたセミナーを開催しました。
当日は15名ほどの方にご参加いただき、
- 朝の支度
- 宿題
- ゲームの切り替え
- 学校への行き渋り
- 声をかけても動かない
など、日々の悩みについて一緒に考える時間となりました。
「何度言っても動かない…」

保護者の方から本当によく聞く言葉があります。
それが、
「何回言っても動かないんです」
という悩みです。
ですが、特別支援学級で長年子どもたちと関わる中で感じるのは、
「動かない」のではなく「動けない」
状態になっている子どもも多いということです。
子どもたちの中で起きていること

例えば、
- 何から始めればいいかわからない
- 一気に言われると混乱する
- 失敗したくない
- 不安が強い
- 頭ではわかっていても動けない
そんな状態になっていることがあります。
ですが、大人側は焦ると、
- 「早くして!」
- 「なんでできないの?」
- 「さっきも言ったよね?」
と、つい言葉が増えてしまいます。
すると、さらに動けなくなる。
これは学校現場でも、家庭でもよく起きています。
セミナーでお伝えしたこと

今回のセミナーでは、
「子どもを動かそう」とする前に、
「動ける条件を整える」
という視点についてお話しました。
例えば、
- 指示を短くする
- 一度に全部言わない
- 見通しを伝える
- 選択肢を作る
- “できた”を積み重ねる
- 否定より先に認める
などです。
特別なテクニックというより、
「子どもが安心して動ける状態を作る」
ことが大切だと感じています。
実際に変化した子どもの例

以前、私の学級に、
長期間不登校だった子どもが転入してきたことがありました。
最初は、
- 学習に向かわない
- 指示が入りにくい
- 何もしない
という状態でした。
ですが、
- 量を減らす
- “これならできそう”を作る
- 小さな成功体験を積む
ということを続けていくと、
宿題を嬉しそうに持ち帰り、
翌日から継続して登校できるようになりました。
もちろん、
全員が同じように変わるわけではありません。
ですが、
「頑張らせる」
よりも、
「動ける条件を整える」
ことで変化する子どもたちは、たくさんいます。
保護者だけで抱え込まない

今回のセミナーでも、
「私だけが頑張らなきゃと思っていました」
という声がありました。
ですが、子育ても支援も、
一人で抱え込まないこと
が本当に大切です。
子どもの特性や状態によって、
関わり方は大きく変わります。
だからこそ、
- 学校
- 家庭
- 支援者
が一緒に整理していく視点が必要だと感じています。
参加者の皆さんの感想

小学生2児のママ
「先生に子どものことを言われると、“自分が責められている”ように感じてしまうことがある」というお話が、とても印象に残りました。
でも実際には、先生側も「責めたい」のではなく、「一緒に考えたい」と思って伝えていることが多いのではないかと感じました。
毎日子どもと向き合っている保護者だからこそ、子どもの課題を言われると、自分自身を否定されたような気持ちになってしまうこともありますよね。
今回のセミナーを通して、「学校」と「家庭」が対立するのではなく、「子どもを真ん中に置いて、一緒に考える」という視点の大切さを改めて感じました。
小学生と幼児のパパ
日々子育てに悩んでいる中で、今回のセミナーに参加しました。
特に印象に残ったのが、
「どうするの?」
という言葉でした。
早速、家庭でも使ってみたところ、
以前のように
「早く歯磨きして!」
「もう寝る時間だよ!」
と何度も言わなくても、
「⚪︎時には〇〇に行く予定だけど、あなたはどうするの?」
と聞くだけで、子ども自身が考えて動き始める場面がありました。
さらに、
「あと5分だけど、どうすることにしたの?」
と聞くと、
自分から「歯磨きする」と動き出したました。
以前は大きな声で急かしていた場面でも、
穏やかな気持ちで関われたことで、
「穏やかな夜になりました」
- 実際に動きながらアウトプットする
- 参加者同士で共有しながら進める
というセミナー形式だったことで、
「理解の深さが全然違った」
「すぐ行動につなげられた」
という感想もいただきました。
小学生2児のママ
セミナー後には参加者同士で「境界線」について話し合う時間もあり、多くの気づきがありました。
特に、
- 子どもとの関わり
- 夫婦関係
- 親子の距離感
など、日常の人間関係の中で「境界線」の大切さを改めて感じました。
子どもは成長とともに、
“境界線が曖昧な状態”から、
少しずつ「自分」と「相手」を分けて考えられるようになっていきます。
その過程の中で、
適切な距離感や関わり方を学んでいくことが、安心できる親子関係にもつながっていくのではないかと、私自身も改めて感じました。
ぷーた先生今回の学びを、
日々の生活や関係づくりの中で活かしていきたいというお言葉も、とても嬉しかったです。
「何度言っても動かない…」が変わる|子どもが自分から動き出す言葉がけセミナーを開催のまとめ


支援とは「頑張らせること」ではなく、
「動ける条件を整えること」
だと私は感じています。
子どもたちは「できない」のではなく、
“安心できる条件”
“動き出せるきっかけ”
を探していることがあります。
今回のセミナーが、
少しでも保護者の方の安心やヒントにつながっていたら嬉しいです。
現在、
- 保護者向けセミナー
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- 不登校支援
- 特別支援に関する講演
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