【教員必見】特別支援学級の担任が辛いと思ったら絶対読んでほしい

【PR】この記事には広告を含む場合があります。
特別支援学級が辛い時

特別支援学級担任として働く上で、多くの教員が「特別支援学級担任は辛い」と感じる瞬間があります。私自身、22年間の特別支援学級担任をしていて、何度も何度も「辛い・しんどい」と思うことがありました。一番辛いと思ったのは保護者対応、次に管理職。順に解説していきますね。

公式LINEのQRコード

目次

特別支援学級担任が辛いと感じる原因と対処法5つ

特別支援学級の担任は、障害を持つ子供一人ひとりの個性やニーズに合わせた教育を行うため、通常学級の担任とは異なる多くの課題や困難に直面します。そのため、特別支援学級担任をしていると「辛い」と感じてしまうことも多々あるでしょう。

ここでは、特別支援学級担任が辛いと感じる原因と、その対処法についてご紹介します。

障害に関する知識や経験が不足している

特別支援学級の児童生徒は、知的障害、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、自閉症スペクトラム障害など、さまざまな障害を持つ子どもたちです。そのため、それぞれの障害の特性や教育方法を理解するためには、十分な知識と経験が必要です。

しかし、特別支援学級の担任の中には、通常学級の担任をしていた人だと、障害に関する知識や経験が不足していることもあります。また、異校種への交流人事も盛んに行われているため、通常学級の教員が特別支援学級の担任をするケースが増えてきました。

私自身、特別支援学級新任の時は保護者から事あるごとに、ベテランの担任と比べられたり、細かい配慮ができず迷惑をかけてしまったことも。経験不足で厳しくしすぎたり、逆に厳しくしなければいけない時にできなかったりということも。

障害に関する知識や経験が不足している場合の対処法

障害に関する知識や経験が不足している場合は、まずは障害について学ぶことが大切です。障害の特性や教育方法を理解することで、子どもの理解や支援の幅が広がります。また、特別支援教育に関する研修や勉強会に参加するのも効果的です。

さらにベテランの先生から学べることはたくさんあります。休み時間は黒板の板書を見に行ったり、子供とのやり取りで言葉だけでなく、視線を合わせたり、体で示したり、非言語のコミュニケーションも見るようにしていました。

特別支援学級歴22年、特別支援学級在籍の300人の支援、指導をしてきたぷーた著「『特別支援学級の担任になって』と言われたら読む本」

延べ1200人以上に読まれています。詳細はこちら▼

子どもの成長や変化が見えにくい

通常学級では、学力や生活習慣の向上など、子どもの成長や変化が目に見えてわかりやすい場合があります。しかし、特別支援学級の児童生徒は、障害の程度や特性によって、成長や変化がわかりにくい場合があります。毎日毎日、同じことの積み重ねばかりだと、担任として子どもの成長や変化を感じられにくく、辛く感じてしまうこともあるでしょう。

子どもの成長や変化が見えにくい場合の対処法

子どもの成長や変化が見えにくい場合は、子どもの変化を丁寧に観察することが大切です。

観察のポイント(苦手なこと)

苦手なことができない×

ではなく

苦手なことをやろうとした○

苦手なことをしている友達を応援した○

苦手なことをやるための道具に触れた○

苦手なことをやる方法を教師に尋ねた○

苦手なことを「しようかな」とつぶやいた○

と細かく観察していきましょう。

さらにこのまま評価にも使えるというメリットもあります!

また、校内の特別支援コーディネーターや臨床心理士、保護者、他の専門職などと連携して、子どもの成長や変化を把握するのも有効です。毎日会っている担任が気づかないところに、気づいてくれるかもしれません。

同僚や周囲の理解が得られにくい

特別支援学級の児童生徒は、通常学級の子供と比べて、さまざまな困難を抱えている場合があります。そのため、同僚や周囲の理解が得られにくい場合があり、担任として孤立感を感じてしまうこともあるでしょう。

子供が落ち着かない時には、全校集会で奇声を発したり、走り回ったりする場合もあるでしょう。校外学習などの時に、バスの座席や部屋割りなど、特別な配慮を管理職や交流及び共同学習学級の担任にお願いすることも多くあります。理解がある場合は安心して参加できますが、理解が得られない場合は支障が出ることもあります。

2年目の頃、卒業式で奇声が出る子どもがいた時に、音楽専科に「うるさいから外に出して」と言われ涙を流したことがありました。主役ではなかったので、途中までの参加にしましたが、悔しい気持ちでいっぱいでした。

同僚や周囲の理解が得られにくい場合の対処法

同僚や周囲の理解が得られにくい場合は、理解促進に努めることが大切です。具体的には年度始めの職員会議で「交流および共同学習」など提案する資料に子供に関する配慮事項を入れておきます。

年度始めの会議で、異動したばかりの教員のために、㊙️扱いで子供の写真と保護者の願いを載せて提案したこともありました。

また、学校や教育委員会などの支援を受けるのも有効です。研究授業のために外部講師として来た指導主事などに、学校全体へ特別支援学級へ理解してほしい内容を伝えてもらうのは大変効果的です。「講師に言われたから」というと、管理職にもお願いしやすいです。

過去、プレイルームがない学校で「プレイルームがないとパニックで落ち着く場がないことが課題」と校長に伝えてもらったら、すぐに検討してくれました。結果、場所がないのでダメでしたが、困っていることは外部の講師にどんどん頼っていいと思います。

仕事量や業務量が多い

特別支援学級の担任は、通常学級の担任よりも、子ども一人ひとりにかける時間や手間がかかる場合があります。そのため、仕事量や業務量が多くなり、時間に追われて辛く感じてしまうこともあるでしょう。また、子どもが複数の学年にいる場合が多いため、それぞれの学年行事にも参加すると打ち合わせや引率も多くなります。

私は特別支援学級担任経験22年のうち、19年間もの間、高学年担任だったため修学旅行や卒業式などの行事がある旅に、毎回事前準備をする必要がありました。

仕事量や業務量が多い場合の対処法

仕事量や業務量が多い場合は、仕事の効率化や時間管理を工夫することが大切です。

具体的には、

・必要な仕事を学級の係活動にし、子どもと一緒にする

・授業の準備や片付けを子どもと一緒にする

「子どもと一緒にする」ということは、子どもが見通しが持て、やってみたい課題がわかるので一石二鳥だと言えます。

長期休業中の課題は子どもと一緒にパソコン室に行って、子どもがやりたい課題を印刷してそのまま渡していました。

また、周囲の教員や補助の教員に協力を仰ぐのも有効です。自分以外でもできそうな仕事は、計画的にお願いするのがよいでしょう。

異なる学年と障害に対応する必要がある

特別支援学級の担任は、通常学級の担任と違い、複数の学年の子供がいます。1学級なら1年生から6年生までいるため、6年生と入学準備をして、1年生の入学式を迎えることになります。

全校遠足では、交流学級にいる子ども達の様子を見つつ、歩くのが遅い1年生の手をとって歩いたり。

運動会では、次の出番の子供の着替えの準備をしつつ、徒競走の様子をみたり。

毎回、かなりマルチタスク(複数の仕事を同時にまたは高速に切り替えて行う能力や手法)でこなしていっていくことになります。

異なる学年と障害に対応する必要がある場合の対処法

一番は、学年行事が重ならないよう教務主任に伝えておくこと。

以前、宿泊と日帰りの校外学習の引率が1週間に2回あったり、特別支援学級の行事と宿泊が重なったりということがあり大変な思いをしました。年度始めに、決まった行事はすぐに伝え、教務主任が年間計画について提案する際に、特別支援学級の担任から職員全体に校外学習が重ならないように伝えておきましょう。これは担任だけの問題ではなく、子供自身や保護者にも負担や不安を与えるので、年度始め、絶対に忘れないように!!

さらに、日頃から交流学年の担任と日頃からコミュニケーションを取り、「そろそろ校外学習ですよね。日程は決まりましたか」と尋ねておくと忘れられることが減ると思います。

特別支援学級担任が辛いと感じる原因と対処法5つのまとめ

特別支援学級担任は、子どもたちの成長や変化を間近で感じられる、やりがいのある仕事です。しかし、その一方で、さまざまな課題や困難に直面することもあります。辛いと感じたら、一人で抱え込まず、周囲の人に相談したり、適切な対処法をとったりすることが大切です。

特別支援学級担任のあなた。もしも今、何か困っていることがあれば、ぜひご相談ください。

私には素晴らしい先輩方に教えてもらった知識やこれまでの22年の特別支援学級担任経験があります。その知識や経験を活かし、お役に立てたらと思っています。現場の教員はできなくても、現場の教員であるあなたを支えることで微力ながら社会に貢献していきたいです。

質問や相談は公式LINEへ▼

特別支援学級教員コーチのぷーたの公式LINE登録方法
特別支援学級教員コーチのぷーたの公式LINE登録方法

公式LINEのQRコード

特別支援学級担任に関するQ &A

特別支援学級の教員に向いている人は?

しっかりとした専門知識と、温かい心です。 そして、子どもが一つのことを理解するのに長い時間がかかっても、根気強く指導できる忍耐力と熱意も必要です。 また、保護者の悩みに対し、教育方法などの助言ができるカウンセリング能力も身につけていると良いでしょう。

支援学級はどんな子が通うのですか?

特別支援学級は、比較的軽度の障害がある児童生徒に対し、一人ひとりにきめ細かな教育を行うために、小・中学校の中に特別に設置された少人数の学級です。 障害の種別ごとに学級が用意されており、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害があります。

軽度知的障害の子どもは何ができない?

具体的には、通常の学級の授業のスピードについていけず指示通りの行動ができない、読み書きや計算などをいくら練習しても習得できないといた例が見られます。 また、コミュニケーションにおいては比喩や冗談を理解できなかったり、集団での会話に困難が見られたりすることもあります。

公式からのお得なお知らせ

公式LINEにご登録いただくと、最大90分の無料コーチングをはじめ以下のプレゼントがお受け取りいただけます。

①小学校特別支援学級年間計画案

②児童の実態把握一覧チェックリスト

③音楽発表会おすすめ子供がノリノリになる「楽曲」

④保護者を巻き込む「授業参観単元案」

⑤読み聞かせしながら子供が学べる絵本

⑥時短で準備できる研究授業の作り方

ぜひ公式LINEにご登録いただき、プレゼントを活用してください。

特別支援学級教員コーチのぷーたの公式LINE登録方法
特別支援学級教員コーチのぷーたの公式LINE登録方法

さらにさらに

・特別支援学級の仕事をどう効率化したらいい?

・学級経営は通常学級と違う?

・授業はどうやって組み立てるの?

・実態も学年もバラバラ。交流学級に行く子どももいるけど、どうしたらいい?

・保護者や管理職から色々言われて悩んでる。

といったお悩みがありましたら、ぜひ公式LINEから無料相談してみてください。全力であなたと学級の子ども達にとって良い方法を一緒に考えます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次