小学校特別支援学級の体育の授業の作り方

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特別支援学級の体育の授業をどう実践するか

体育の授業って

教科書もないし、安全面に配慮しないとケガさせたら大変だし、能力もそれぞれ違うし、肢体不自由の子供もいるから・・・

なんて困っていませんか?

その悩み特別支援学級担任歴22年の私が解決します。これを読めば安心して体育の授業ができます。

この記事はこんな人におすすめです。

・特別支援学級の体育の授業の仕方を知りたい

・特別支援学級の体育で子供が「楽しかった」「またやりたい」と思われる授業をしたい

・安全に配慮しながら肢体不自由の子供も楽しめる授業がしたい

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目次

小学校特別支援学級の体育で大事なこと5つ

とにかく初任の時から言われたことは、

「子供に背中を見せないこと」

事故が起きた時に「見てない」「知らなかった」では済まされないこともあります。

ケガをさせてしまうことは、絶対に避けたいことではありますが、「どうしてそうなったか」を説明することが保護者との信頼関係に不可欠な要素です。

安全第一を含め、その他にも大事なことを5つポイントをまとめました。以下で解説します。

  1. 個別のニーズに合わせた指導  特別支援学級の子供たちは、身体的・知的な面で個々に異なる部分があります。授業の指導にあたっては、個別のニーズに合わせて配慮し、適切なレベルの運動を選定する必要があります。徒競走なら、全員が一律で同じ距離を走る必要はなく、学年や体調、自己申告で走る距離を決めても良いと思います。ただ、高学年はプライドがあるので、本人に決めさせることをお勧めします。
  2. 安全第一  特別支援学級の子供たちは、肢体不自由や視覚、聴覚の障害を抱えている場合があります。授業中は、必ず安全に配慮し、事故やけがを防ぐために細心の注意を払いましょう。万が一の怪我があった時のため、子供の姿が教員から常に見えるよう、立ち位置を工夫してください。複数の教員だと油断してしまうことがあります。子供の実態に応じてグループを作り、教員も役割分担をします。
  3. コミュニケーションの重要性  特別支援学級の子供は、コミュニケーションに苦手意識を抱えることがあります。授業中は、子供と教師、子供同士がそれぞれコミュニケーションを取りながら、彼らのニーズに合わせた指導を行うことが大切です。例えば、ボール投げの時は「○○くん、行くよー」「はーい、いいよー」など、動きのときに、会話をしてから行動すると他のことにも生かせます。
  4. ゲーム感覚で楽しめる授業作り  特別支援学級の子供は、運動に対して興味を持っている一方、運動に苦手意識を抱えることがあります。授業中は、ゲーム感覚で楽しめるようなプログラムを組んで、子供が運動を楽しめるように工夫することが大切です。サッカーなら、ボールをゴールに蹴る活動もチームに分かれて得点を数えたら、楽しみながらボールの扱いに慣れていくことができます。
  5. 自己肯定感を育む  特別支援学級の子供は、通常学級の子供と比べて自己肯定感が低い傾向があることがあります。そのため、授業中は、子供が「自信を持って運動に取り組めるような環境を整える」ことが大切です。例えば、授業の準備から片付けまで係活動として行い、子供が運動できたときには、自分たちで準備してできたという成果を称えることで、自己肯定感を高めることができます。また、子供に運動の楽しさを伝えることで、彼らが自然と運動に興味を持つようになることも期待できます。

コミュニケーションを意図的に行う「体育」の授業実践

体育の授業において、コミュニケーションを意図的に行うことは、子供が社会性やコミュニケーション能力を向上させる上で非常に重要です。

以下に、コミュニケーションを意図的に行う体育の授業実践について、いくつかのアイデアを紹介します。

  1. チームスポーツの実践  チームスポーツを通じて、子供が協力し合うことや、相手を思いやることの大切さを学びます。授業では、子供がチームを作って対戦するなど、コミュニケーションを必要とする活動を多く取り入れましょう。小学校1年生もいる学級なら簡単なリレーをします。2チームに分かれて、リーダーと副リーダーを決めさせて作戦会議をします。走る順番や応援の仕方、走り終わったら並ぶことなど、高学年が教えてあげるようにすると良いでしょう。
  2. ペアワークの導入  ペアワークを導入することで、子供はコミュニケーション能力を向上させることができます。例えば、子供がペアを作り、協力してボールを投げたり、キャッチしたりする活動を行うことができます。ペアの作り方は①教員が決める②子供が決める③くじで決める・・・など色々なパターンで行うと日頃の人間関係も知ることができお勧めです。
  3. ディスカッションの促進  授業の中で、子供にディスカッションを促すことで、コミュニケーション能力を養います。例えば、リレーでは、どのような順番が有効かについてみんなからの意見を出し合う活動を行うことができます。球技ならば、子供の中から「1年生はハンデをあげよう」などの意見が出ると嬉しいですね。
  4. フィードバックの重視  授業の中で、子供がお互いにフィードバックを行うことで、コミュニケーション能力を向上させることができます。例えば、子供がお互いにプレイを見て、改善点や良かった点についてフィードバックを行う活動を取り入れましょう。例として、縄跳びやマット運動、跳び箱などはできることもを手本としたり、アドバイスし合ったりもできます。

以上のように、体育の授業においてコミュニケーションを意図的に行うことは、子供の社交性やコミュニケーション能力を向上させるために非常に重要です。授業の中で、チームスポーツやペアワーク、ディスカッション、フィードバックなどを取り入れて、子供が自信を持ってコミュニケーションできるように指導しましょう。

小学校特別支援学級の体育の授業の作り方のまとめ

1年生の男の子

体育大好き!!

ぷーた先生

いっぱい動こうね〜!!

子供達は体育が大好きと思われます。ですが、中には苦手とする子供もいます。

そんな子供には「見るだけでいいよ」「体操だけしたら見学しよう」と言葉をかけてあげましょう。そして忘れてならないのが、「もしやりたくなったらいつでもおいでね」と言う言葉をかけることです。

このことは、どの教科にも当てはまりますが、特別支援学級の子供は「初めての活動」を苦手とすることが多いです。気持ちが向いてない時は無理に進めずに「見るだけの参加」「一部の参加」もありにします。

大丈夫です。いずれ参加してくれる時が来ます。

焦らず、諦めずに待ちましょう。

男の子

だるいから、やりたくな〜い

ぷーた先生

苦手なこともあるよね

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より詳しい内容は書籍をご覧ください。

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