特別支援学級の自立活動で何をすればいい?感情コントロールが苦手な子へのの授業

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特別支援学級 自立活動 感情コントロール 4つの力

「自立活動って何をすればいいの?」

特別支援学級を担任したばかりの先生から、よく聞かれる質問のひとつです。

時間割に「自立活動」とあるのに、何をすべきか分からず、気づけば教科の補習になっていた……という経験がある先生も多いのではないでしょうか。

  • 自立活動の時間に何をすればいいか分からない
  • 感情的になってしまう子への対応に毎日困っている
  • 指導案に何を書けばいいのか分からない
  • 気づいたら教科の補習になってしまっている

この記事では、感情コントロールが苦手な子を担任している先生に向けて、自立活動の考え方と1時間の具体的な組み立て方をお伝えします。

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目次

自立活動は「自立のための力」を育てる時間

特別支援学級 自立活動とは 目的 補習ではない

自立活動とは、障害による困難さを改善・克服するための特別な指導です。

「自立して生活するために必要な力」を育てることが目的なので、教科の内容を補習する時間ではありません

学習指導要領では、自立活動の内容は「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」の6つの区分に整理されています。

感情コントロールが苦手な子には、特に「心理的な安定」と「人間関係の形成」に関わる力を育てることが中心になります。

感情コントロールが苦手な子に必要な力

特別支援学級 感情コントロール 必要な力

情緒学級の子どもたちに多いのが、感情のコントロールが難しいという特性です。

「怒りがあふれてしまう」「急に泣き出してしまう」「不安が強くて活動できない」など、様子はそれぞれ違いますが、共通して以下の力が育つと生活しやすくなります。

  • 自分の気持ちに気づく力(気持ちのモニタリング)
  • 気持ちを言葉にする力(感情の言語化)
  • 気持ちを落ち着かせる方法を知る(セルフコントロール)
  • 上手に助けを求める力(SOS発信)

この4つを、日常の中で少しずつ練習していくのが自立活動の役割です。

朝にできる自立活動:今日のめあてを決める

特別支援学級 自立活動 朝のめあて 気持ち確認

1日の始まりに10〜15分の自立活動を行うと、子どもが見通しを持って1日をスタートできます。

  • 今日の気持ちを確認する(気持ちカードやメーターを使う)
  • 今日がんばることを1つ決める(「今日のめあて」シートに書く)
  • 難しそうなことや心配なことを先生に伝える

気持ちカードは「うれしい・たのしい・ふつう・かなしい・いやだ・こわい」などの感情語と顔のイラストをセットにしたものです。言葉が出にくい子でもカードを指さすだけで今の気持ちを伝えられるため、感情の言語化のトレーニングにもなります。

「今日のめあて」は大きなことでなくて構いません。

「○○先生に自分から挨拶する」「授業中に3回手を挙げる」くらいの小さな目標を自分で決めることが、主体性を育てる第一歩です。

帰りにできる自立活動:できたことを振り返る

特別支援学級 自立活動 帰りの振り返り 成功体験

1日の終わりに振り返る時間を作ることで、「自分はできた」という成功体験を積み重ねることができます。

  • 今日のめあてが達成できたか確認する(シール・スタンプで記録)
  • 今日の気持ちをもう一度確認する(朝と比べる)
  • 今日よかったことを1つ先生に話す

振り返りで大切なのは「できなかったこと」より「できたこと」にフォーカスすることです。たとえめあてが達成できなくても、「今日の気持ちを先生に伝えられた」という小さな成功を見つけて認めましょう。

ソーシャルストーリーを使う場合

ソーシャルストーリーは、特定の場面での気持ちと行動を「物語」として書き、繰り返し読み聞かせることで行動の見通しを持たせる手法です。

感情コントロールの場面では、例えばこのように作ります。

  • 「わたしはときどき、うまくいかないとき、かっとなることがあります。」
  • 「そんなとき、深呼吸を3回します。」
  • 「落ち着いたら、先生に『手伝ってください』と言います。」
  • 「先生はいつも助けてくれます。」

イラストや写真を入れて、その子が読みやすい形にアレンジしましょう。週の初めに一緒に読む習慣にすると、自立活動の定番コンテンツになります。

コミック会話を使う場合

特別支援学級 コミック会話 場面の整理

コミック会話は、棒人間と吹き出しを使って「場面」を絵で整理する手法です。感情的になった場面を後から振り返るときに特に効果的です。

  • 何が起きたかを棒人間で描く(状況の整理)
  • それぞれの人が何を言ったか・思ったかを吹き出しで書く
  • 「次はどうすればよかったか」を一緒に考える

絵が得意でなくても大丈夫です。棒人間と吹き出しだけで十分です。子どもが自分で描けるようになると、気持ちを整理するセルフスキルとして使えるようになります。

1週間の自立活動メニュー例

特別支援学級 自立活動 1週間メニュー 習慣化

毎日同じことを繰り返すことで習慣になります。以下は1週間の組み立て例です。

  • 月曜:気持ちカード確認+週のめあてを決める
  • 火曜:ソーシャルストーリーを読む+今日のめあて設定
  • 水曜:朝の気持ち確認+帰りの振り返り(シール貼り)
  • 木曜:先週困ったことをコミック会話で振り返る
  • 金曜:今週できたことを発表+来週のめあてを考える

最初から全部やろうとしなくて大丈夫です。まず「朝の気持ち確認」と「帰りの振り返り」の2つを習慣にするだけでも、大きな変化が生まれます。

特別支援学級の自立活動で何をすればいい?感情コントロールが苦手な子への授業のQA

特別支援学級 自立活動 感情コントロール Q&A
自立活動の指導案はどう書けばいいですか?

「実態把握→課題の設定→具体的な目標→指導内容」の流れで書きます。感情コントロールが課題であれば「心理的な安定」「人間関係の形成」の区分から目標を設定し、気持ちカードやソーシャルストーリーなど具体的な手立てを記述します。

自立活動の時間が取れません。どうしたらいいですか?

朝の会や帰りの会に5〜10分組み込むだけでも十分です。特別な時間を取らなくても、日常の中に少しずつ埋め込む形で始めましょう。まず「気持ちカード」だけ導入するところから始めるのがおすすめです。

複数の子どもがいる場合、個別対応は難しいですか?

全体で行う活動(気持ちカード・振り返りシート)と個別で行う活動(ソーシャルストーリー・コミック会話)を組み合わせると無理なく対応できます。全体の活動は支援員と分担して行うと、より個別対応がしやすくなります。

保護者に自立活動の内容をどう伝えたらいいですか?

「お子さんが自分の気持ちに気づいて、言葉で伝えられるようになる練習をしています」と伝えると伝わりやすいです。気持ちカードやソーシャルストーリーを見せながら話すと、保護者も安心して協力してくれることが多いです。

特別支援学級の自立活動で何をすればいい?感情コントロールが苦手な子へのの授業のまとめ

特別支援学級 自立活動 感情コントロール まとめ

自立活動は、教科の補習ではありません。子どもが生活しやすくなるための力を育てる時間です。

  • 感情コントロールには「気づく・言葉にする・落ち着く・助けを求める」の4つの力が必要
  • 朝は「気持ち確認+めあて設定」、帰りは「振り返り+できたこと確認」
  • ソーシャルストーリーとコミック会話は感情場面の整理に効果的
  • まず「気持ちカード」1つから始めて、少しずつ広げていく

「何をすればいいか分からない」から、「この子にはこれが必要だ」と考えられるようになること。それが自立活動の担任として一番大切な成長です。

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