特別支援学級に入る基準【小学校】IQはいくつから?判定の流れと親ができる準備

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「うちの子、特別支援学級のほうが合っているのかな…」

就学相談の案内を手にして、
不安で検索し続けていませんか?

先に、いちばん知りたい答えからお伝えします。

知的障害の特別支援学級は、IQ(知能指数)おおむね70以下が目安です。

ただし、数字だけで決まるわけではありません。
そして、最終的には保護者の希望が尊重されます

この記事では、小学校特別支援学級で22年子ども達と関わり、就学の調査員も務めた私が、

  • 入る基準(IQ・条件)
  • 入級までの流れ
  • 判定で実際に見られているポイント
  • 親ができる準備

を、保護者のあなたに向けてわかりやすく解説します。

目次

特別支援学級に入る基準(結論から)

特別支援学級に入る基準を5つに整理し、保護者・子ども・先生が相談している様子を描いたブログ用の挿絵。

知的障害の特別支援学級に入る基準は、主に次の5つです。

  1. IQがおおむね70以下(専門機関の知能検査による)
  2. 学習の困難さがあること(児童精神科など医師の診断)
  3. 個別の支援計画が作られていること
  4. 特別な教育的ニーズがあること
  5. 教育委員会の判定(「特別支援学級が適切」という審議結果)

「IQ70以下」と聞くと、線引きされるようで苦しくなるかもしれません。

でも実際は、IQが70より高くても、本人の困りごとや保護者の希望によって在籍しているお子さんはいます。

数字は「目安のひとつ」。
お子さんに合う学びの場を考えるための材料です。

※基準の細かい運用は自治体によって異なります。正確な情報は、お住まいの教育委員会や教育センターに確認してください。

特別支援学級に入るまでの流れ【8ステップ】

特別支援学級に入るまでの流れを8ステップで整理し、保護者・子ども・先生が相談している様子を描いたブログ用の挿絵。

私の勤務していた自治体では、次の流れで進みます。

  1. 保護者が教育センターに相談を申し込む
  2. 相談の結果、保護者が特別支援学級を希望する
  3. 教育支援委員会の審議を依頼する
  4. 調査員が園や学校でお子さんの様子を調査する
  5. 指定の児童精神科で診察を受ける
  6. お子さんは知能検査、保護者は面談を受ける
  7. 教育支援委員会で審議される
  8. 「特別支援学級が適切」と判定され、入級へ

ポイントは、スタートは保護者の相談からということ。

学校が勝手に決めることはありません。

そして、就学相談は申し込みから判定まで数か月かかることが多いです。
年長さんの春〜夏には動き始めると、余裕をもって進められます。

※窓口の名称(教育センター・教育相談室など)や手順は自治体によって違います。

「そもそもどこに相談すればいいの?」という段階の方は、こちらの記事を先にどうぞ。

判定では何を見ている?元調査員だから話せること

教育支援委員会の判定で見ている観点として、指示理解と模倣の2つを説明し、子どもの様子を観察する調査員を描いたブログ用の挿絵。

実は私、教育支援委員会の調査員として、保育園や幼稚園に何度もお子さんの様子を見に行っていました。

そのとき担当者から言われていた観点は、とてもシンプルでした。

  • 小集団の中で、先生の指示が理解できるか
  • 先生や友だちの動きを、まねしようとするか(模倣)

特別支援学級は最大8人の「小集団」の学級です。

だから、「集団の中にいられるか」「上手にできなくても、やってみようとするか」が大事な判断材料になります。

これは、家庭でも観察できます。

✅ 体操やダンスを、見よう見まねでやろうとする
✅ 「お片づけするよ」の声かけで動ける(時間がかかってもOK)
✅ みんなと同じ場所に、なんとなく一緒にいられる

完璧である必要はまったくありません。

「まねしようとする力」がある子は、集団の中で伸びていきます。

園の先生に、「小さな集団で、先生の話を聞いて動けていますか?」と聞いてみるのもおすすめです。
判定で見られるポイントと同じ視点で、今のお子さんの様子を知ることができます。

※判定の観点や進め方も自治体によって差があります。

「保護者の希望が優先」――ただし、その先も考えて

保護者の希望を尊重しつつ、子どもの実態に合った就学先を選ぶ大切さを説明したブログ用の挿絵。

就学先の最終決定では、保護者の意向が尊重されます

「希望しても入れてもらえないのでは…」という心配は、基本的にいりません。
これは安心材料です。

ただ、22年間現場にいた私だからこそ、正直にお伝えしたいことがあります。

希望が通ることと、お子さんに合っていることは、別です。

以前、常時介助が必要なお子さんが保護者の強い希望で特別支援学級に入学したことがありました。

支援学級は小集団の学級なので、つきっきりの個別対応はできません。
保護者に付き添いをお願いする期間が長くなり、お母さんも、お子さんも、少しずつ疲れていきました。

最終的にそのご家庭は、特別支援学校への転校を選ばれました。
転校後、お子さんは手厚い環境で落ち着いて学べるようになったそうです。

❌ 希望を通すことがゴール
子どもの実態に合った場所(適正就学)を選ぶことがゴール

私個人の考えですが、お子さんの今の姿に合った就学先を選ぶことが、いちばん良い結果につながります。

迷ったら、比較の材料としてこちらもどうぞ。

特別支援学級の対象になる7つの障害種

特別支援学級の対象になる7つの障害種を、イラストつきでわかりやすく紹介したブログ用の挿絵。

参考までに、特別支援学級の対象を紹介します。

障害種概要
知的障害知的発達がゆっくり。IQおおむね70以下が目安
自閉症・情緒障害対人関係の困難や、感情のコントロールの難しさ
肢体不自由手足が動かない・動かしにくい
病弱・身体虚弱病気や体の弱さで配慮が必要
弱視目が見えにくい
難聴耳が聞こえにくい
言語障害ことばの発達や発音の困難

知的障害と他の障害が重なる場合は、知的障害が優先されます。

※設置されている学級の種類は地域によって異なります。学区に希望する学級がない場合もあるので、通学方法とあわせて確認しましょう。

特別支援学級に入る基準のQA

特別支援学級に入る基準のQA
IQが70より高いと入れませんか?

入れる場合があります。IQはあくまで目安で、本人の困りごとや保護者の希望も考慮されます。自治体や教育委員会に相談してください。

グレーゾーン(IQ71〜85)の場合はどうなりますか?

境界知能と呼ばれる範囲です。通常学級+通級指導や、情緒学級など、選択肢は複数あります。就学相談で総合的に検討されます。

希望すれば必ず入れますか?

最終的には保護者の意向が尊重されるため、希望が通るケースがほとんどです。ただし、お子さんの実態に合っているかを一緒に考えることが大切です。

入学後、途中からでも特別支援学級に移れますか?

移れます。転級と呼ばれ、在学中でも就学相談を通じて検討できます。実際には4年生前後で移るケースが多いです。

特別支援学級に入る基準のまとめ

特別支援学級に入る基準のまとめ
  • 知的学級の目安はIQおおむね70以下
  • スタートは保護者の相談から。年長の春〜夏に動くと安心
  • 判定で見られるのは「集団の中にいられるか」「まねしようとするか」
  • 希望は尊重される。でも子どもに合った場所選びがいちばん大事

まずは家庭で、「集団の中にいられるか」「まねしようとするか」の2つを観察してみてください。

それが、就学相談への最初の準備になります。

「うちの子の場合はどうなの?」
「就学相談、何から聞けばいい?」

そんなとき、ひとりで抱え込まないでください。

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