特別支援学級で必要な「決定権の学習と誤学習」とは?誤学習が起きる理由と関わり方

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ブログ教員コンパス「特別支援学級で必要な「決定権の学習と誤学習」とは?誤学習が起きる理由と関わり方

特別支援学級の現場で、
「子どもが指示に従いません。どうしたら指導できますか」
という相談を受けることが増えています。

ただ、よく話を聞いていくと、
「指示の出し方」や「指導の工夫」以前に、
子ども自身が“どこまで自分で決めてよくて、どこからは大人が決めるのか”を理解できていない
という状態が見えてくることがあります。

この記事では、特別支援学級で今とても大切になっている
決定権の学習と、つまずきやすい決定権の誤学習について、
できるだけわかりやすく整理していきます。

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目次

特別支援学級で「決定権の学習」が必要とされる理由

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特別支援学級の子どもたちの中には、
・自分で決めることが苦手
・決めた後に責任を引き受けることが難しい
という姿が見られることがあります。

これは、性格や意欲の問題ではなく、
決定権を学ぶ経験が十分に積まれていないことが原因である場合が少なくありません。

決定権は、生まれつき自然に身につくものではなく、
大人との関わりの中で、少しずつ学んでいく力です。

決定権とは何か?|子どもが決めてよいこと・大人が決めること

まず前提として、決定権とは何かを整理します。

決定権とは、
「何でも自由に決めていいこと」ではありません。

子どもには、
・自分で決めてよいこと
・大人が責任をもって決めること
があります。

たとえば、
学校に行くかどうか
授業を受けるかどうか
は、子どもが決めることではありません。
ここは、大人が責任をもつ部分です。

一方で、
・休み時間に何をして遊ぶか
・どの遊びを選ぶか
・どの順番で取り組むか

こうしたことは、子どもが決めてよい部分です。

このように、
「ここは自分で決めていい」
「ここからは大人が決める」

という線引きを、言葉と経験で伝えていくこと。

これを、決定権の学習と考えています。

決定権の学習を、もっとシンプルに言うと

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決定権の学習とは、
自分で決めていい範囲を知ることです。

大切なのは、
・やること自体は決まっている
・その中で選べる部分がある
という形です。

たとえば、
「今日は勉強をします」→ これは選べない
「どのプリントからやる?」→ ここは選べる(場合による)

枠は大人が決め、その中で子どもが選ぶ。
この経験の積み重ねが、決定権の学習につながります。

決定権の誤学習とは?「好きなことしかしない」状態が生まれる理由

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注意したいのが、決定権の誤学習です。

決定権を、
・自分の好きなようにしていいこと
・嫌なことはやらなくていいこと
として学んでしまうと、誤学習になります。

その結果、
・やりたいことだけをする
・気分が乗らないと取り組まない
・嫌だと言えば通る
といった行動が増えていきます。

これは、子どもがわがままだからではありません。
決定権の意味を、整理して教えてもらう機会がなかったということです。

決定権の誤学習が続くと、どうなるのか

決定権の誤学習が続くと、
・自分で決めたことに最後まで責任をもてない
・うまくいかないと、誰かが助けてくれると思ってしまう
といった姿が見られやすくなります。

この状態では、
指示を出しても、
「やりたくない」「今は無理」
という反応が増え、指導が難しく感じられる
ようになります。

決定権の誤学習が起きやすい大人の関わり方

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決定権の誤学習は、
子ども自身よりも、大人の関わり方から生まれることが多くあります。

・子どもの気持ちを優先しすぎて、やるべきことまで免除する
・その場しのぎで対応が変わる
・荒れることを避けるために先回りする
・「自由にしていいよ」と言いながら、枠を示さない
・失敗の後始末を大人が引き受けてしまう

これらはすべて、誤学習につながりやすい関わりです。

ぷーた先生

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特別支援学級で必要な「決定権の学習と誤学習」とは?のよくある質問(Q&A)

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決定権の学習と「わがまま」はどう違うのですか?

決定権の学習は「自由にすること」ではありません。

決定権の学習とは、
「自分で決めていい範囲を知り、その結果を引き受けること」を学ぶことです。

一方、
・嫌なことはやらない
・気分で行動する
・困ったら大人が何とかする
という状態は、決定権の誤学習です。

わがままに見える行動の多くは、
「決定権の意味を正しく整理してもらっていない結果」
として起きています。

指示に従わない子どもは、決定権を与えすぎているのでしょうか?

「与えすぎ」よりも「線引きがあいまい」なことが原因の場合が多いです。

決定権の学習では、
・選べること
・選べないこと
をはっきり分けることが大切です。

「自由にしていいよ」と言いながら、
実は枠が示されていないと、
子どもは何を基準に行動すればいいか分からなくなります。

決定権の誤学習は、途中からでも直せますか?

はい、直せます。

大切なのは、
・今までの関わりを責めないこと
・これからの関わりを整えること
です。

・線引きを一貫して示す
・選んだ結果を子ども自身が引き受ける経験を残す
・気持ちへの共感と、行動の責任を切り分ける

この積み重ねで、誤学習は少しずつ修正できます。

年齢が高くても、決定権の学習は必要ですか?

必要です。年齢よりも「経験の積み重ね」が大切です。

決定権の学習は、
低学年だけのものではありません。

これまで
・選ばせてもらえなかった
・逆に、何でも自由だった
という場合は、高学年・中学生以降でも必要になります。

小さな選択から、やり直すことができます。

家庭と学校で対応が違っても大丈夫ですか?

違いがあること自体より、「説明があるかどうか」が大切です。

家庭と学校でルールが違うことは、珍しくありません。
大切なのは、
「ここではこうする理由」
を、落ち着いて伝えることです。

理由が分かることで、
子どもは切り替えやすくなります。

決定権の学習で、一番大切なポイントは何ですか?

「選ばせること」よりも「枠を示すこと」です。

・やることは決まっている
・その中で選べる部分がある

この形を、大人が安定して示し続けること。
それが、決定権の学習の土台になります。

ぷーた先生

特定の行動が目立つ場合、「なぜその行動が出るのか」を理解することも大切です。たとえば、行動の背景と対応について詳しくまとめたこちらの記事も参考になります。

特別支援学級の子どもが「わざとダメなことをする」理由と具体的な対応策

また、支援全体の心構えや教員としての視点を整理した記事も参考にしてください!

特別支援学級には正解がない|悩む先生に伝えたい3つの大切なこと

【保護者向けまとめ】家庭で意識したい決定権の学習

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家庭で大切なのは、
子どもにすべてを任せることではありません。

「これはあなたが決めていいこと」
「これは大人が責任をもつこと」
を、落ち着いて伝えることです。

決定権の学習は、
子どもを今すぐ楽にするためのものではなく、
将来、社会の中で生きていく力を育てるための土台です。

【教員向けまとめ】特別支援学級での決定権の学習のポイント

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特別支援学級での決定権の学習とは、
選ばせることではなく、
選べる・選べないを整理して伝えることです。

・線引きを一貫して示す
・選んだ結果を、子ども自身が引き受ける経験を残す
・気持ちへの共感と、行動の責任を切り分ける

この積み重ねによって、
「指示が通らない」状態は、少しずつ変わっていきます。

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