特別支援学級担任が知るべき用語集【教員必読】

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特別支援学級担任が知っておきたい用語集のアイキャッチです

特別支援学級の担任の仕事は、専門性が大事な仕事です。そんな時に慌てないよう、この用語集を読み、通常の学級でも役立てていただけたらと思います。

目次

障害名

AD/HD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)注意欠陥多動性障害

集中できない(不注意)、じっとしていられない(多動・多弁)、考えるよりも先に動く(衝動的な行動)な
どを特徴とする発達障害のこと。

ASD(Autism Spectrum Disorder)自閉症


自閉症は、次の三つの特徴をもつ障害で、3歳までには何らかの症状が見られる。⑴対人関係・社会性の障
害、⑵コミュニケーションの障害、⑶限定した常同的な興味、行動及び活動。最近では、症状が軽くても自閉
症と同質の障害のある場合、自閉症スペクトラムと呼ばれることがある(スペクトラムとは「連続体」の意味)。

LD(Learning Disabilities またはLearning Disorders)学習障害

学習障害とは、全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論するなど
の特定の能力を学んだり行ったりすることに著しい困難を示す様々な状態を指す。
小児期に生じる特異的な読み書き障害は「発達性ディスクレシア」として知られ、知的な遅れや視聴覚障害
がなく十分な教育歴と本人の努力があるにもかかわらず、知的能力から期待される読字能力を獲得することに
困難がある状態と定義されます。なお、読み能力だけではなく書字能力も通常劣っている。

緘黙(かんもく)

学校教育法上は、情緒障害の一つとされます。
狭義には、言語能力を獲得しているにもかかわらず、何らかの心理的要因によって、一時期にあらゆる場面、あるいは特定の場面においてのみ、言葉を発しない状態を指す。教育臨床分野においては、暗黙に狭義の意味で用いられることが多く、場面緘黙、選択性緘黙、などの呼び方をします。

吃音(きつおん)

“吃音(きつおん、どもり)は、話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。単に「滑らかに話せない(非流暢:ひりゅうちょう)」と言ってもいろいろな症状がありますが,吃音に特徴的な非流暢は、以下の3つのどれか1つ以上が見られることです。
音のくりかえし(連発)、例:「か、か、からす」引き伸ばし(伸発)、例:「かーーらす」ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・からす」
上記のような、発話の流暢性(滑らかさ・リズミカルな流れ)を乱す話し方を吃音と定義しています。

構音障害

話し言葉の使用において,「さかな」を「たかな」,あるいは「たいこ」を「たい と」などのように,一定の音をほぼ習慣的に誤って発音する状態のこと。

高機能自閉症

高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されます。

発達障害

発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

HSP(Highly Sensitive Person)

HSPは「非常に敏感な人」と訳された概念です。HSPの人は、感覚的な刺激に対して通常よりも敏感で、深く感じやすい特性を持ちます。これは、音、光、感情的な刺激など、様々な形で現れることがあります。HSPの人は、繊細で思慮深い一方で、過剰な刺激によって圧倒されやすいという側面もあります。HSPは病気や障害ではなく、単に個人差の一部として理解されるべき特性です。

HSC(Highly Sensitive Child)

HSCは「非常に敏感な子ども」と訳され、HSPの特性を持つ子どもを指します。これらの子どもは、環境の変化や感情的な出来事に対して敏感で、深く考える傾向があります。また、HSCの子どもはしばしば、新しい状況や大きな変化に対して慎重になることがあります。教育や育児の文脈では、これらの子どもたちが快適で安心できる環境を提供することが重要です。HSCの子どもたちは、適切な理解とサポートを受けることで、その敏感さを強みとして発揮することができます。

検査関係

田中ビネー知能検査

2歳から成人までの一般知能を測定。子どもが興味を示すよう検査用具を工夫。日常の生活場面で働く知能、学習的な場面で働く知能から知能を測定します。

田中ビネー知能検査

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K-ABCⅡ心理・教育アセスメントバッテリー

子供の知的活動を認知処理過程と習得度の二つから測定する。認知処理を「継次処理能力」「同時処理能力」
「学習能力」「計画能力」から測定し、その子供が、継次処理が得意なのか、同時処理が得意なのかが解釈され
るので、指導に生かすことができます。

K-ABCⅡ心理・教育アセスメントバッテリー

WAIS-Ⅳ(ウェイス-Ⅳ)

ウェクスラー式知能検査の成人用(16 歳~90 歳 11 か月を適用年齢とした)。15 の下位検査から構成され、10 の基本検査を実施することで、全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)の五つの合成得点を算出します。

WAIS-Ⅳ(ウェイス-Ⅳ)

WISC-Ⅳ(ウィスク-Ⅳ)

ウェクスラー式知能検査の児童用(5~16 歳)。15 の下位検査から構成され、全検査IQ及び四つの指標に
おける合成得点を算出します。この検査の大きな特徴は、「個人間差」と「個人内差」の2側面から子供の知的能
力を解釈する点にあります。個人間差とは、ある子供の知的能力を、同じ年齢の大多数の子供達との中で相対的に
とらえることで、個人内差とは、その子供個人の中にある得意・不得意な面のバランスを捉えることである。
評価点の合計は、全体的なIQ(Full Scale IQ FSIQ)に換算される。また、四つの指標に分けて、それぞ
れの合成得点も換算されます。

(【 】下位検査名称 補助検査) 「言語理解指標」→言葉の理解力や表現力、言葉の概念や知識を推測したり説明したりする力。 【類似】【単語】【理解】【知識】【語の推理】 「知覚推理指標」→空間の認知力、視覚的に知覚した情報を概念化する(共通点やルールを見いだす)力。 【積木模様】【絵の概念】【行列推理】【絵の完成
「ワーキングメモリー」→聴覚的な短期記憶力、短期記憶の内容を操作する(順序立てる、計算する)能力。
【数唱】【語音整列】【算数】 「処理速度」→視覚と運動の協応(目の動きと手の動きを連結する力)、視覚的な注意力、視覚的な短期記 憶力。【符号】【記号探し】【絵の抹消
各合計得点は、平均が100、標準偏差15 の標準得点を基にした換算表で算出される。全体的な知的能力や認
知の偏りの有無などが分かる。

WISC-Ⅳ(ウィスク-Ⅳ)

WPPSI-Ⅲ(ウィプシー-Ⅲ)

ウェクスラー式知能検査の幼児・児童用(2歳6か月~7歳3か月)。2歳6か月~3歳 11 か月では、四つ
の基本検査から全検査IQ、言語理解指標VCI、知覚推理指標PRIを、5検査の実施でさらに語彙総合
得点GLCを算出。4歳~7歳3か月では、七つの基本検査の実施からFSIQ、VCI、PRIを、10検査の実施でさらに処理速度指標PSIとGLCを算出します。

WPPSI-Ⅲ(ウィプシー-Ⅲ)

S-M社会生活能力検査

Social Maturity Scale Third Edition. 略称 S-M(エス・エム)

S-M社会生活能力検査 第3版は、乳幼児〜中学生の子どもの普段通りの社会生活能力(自立と社会参加に必要な生活への適応能力)を測定する検査。 子どもの日常生活をよく知っている大人(保護者や担任教師など)が回答します。

15分程度で簡便に、知的障害や発達障害などの特徴を持つ子どもたちへの支援の手がかりを得ることができます。

S-M社会生活能力検査 第3版

PVT-R絵画語い発達検査

Picture Vocabulary Test – Revised PVT-R(ピーブイティー・アール)

PVT-R絵画語い発達検査は、3歳〜12歳3カ月の基本的な語いの理解力の発達度を短時間で測定する検査です。
ことばや知的発達の遅れ、LD(学習障害)といった特別支援教育を必要とする子どもの早期発見と指導に役立ちます。子どもの発達を測定するための心理検査バッテリーの基本検査として、また、最初の導入検査としても最適です。

PVT-R絵画語い発達検査

法律関係

障害者の権利に関する条約について

1.概要

 障害者の尊厳、自律及び自立、差別されないこと、社会参加等を一般原則として規定し、障害者に保障されるべき個々の人権及び基本的自由について定めた上で、これらを確保し促進するための措置を締約国がとること等を定めている。

2.経緯

平成18年12月国連総会において採択
平成19年9月日本国署名(114か国目)
平成20年5月発効(※我が国は未批准)

(今後の見通し)

可能な限り早期の締結を目指して必要な国内法令の整備を図る。
(「重点施策実施5か年計画」(平成19年12月25日障害者施策推進本部決定)より)

  • 今後、政府部内における検討→国会承認→批准というプロセス

3.教育関係の主要な条文

  • 第24条
    • 1 締約国は、教育についての障害者の権利を認める。締約国は、この権利を差別なしに、かつ、機会の均等を基礎として実現するため、次のことを目的とするあらゆる段階における障害者を包容する教育制度(an inclusive education system)及び生涯学習を確保する。(後略)
    • 2 締約国は、1の権利の実現に当たり、次のことを確保する。
      • (a) 障害者が障害を理由として教育制度一般から排除されないこと(not excluded from the general education system)及び障害のある児童が障害を理由として無償のかつ義務的な初等教育から又は中等教育から排除されないこと。

障害者基本法の一部改正

障害者基本法の一部改正(平成 23 年8月)
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の成立(平成 25 年 6 月)


1.不当な差別的取り扱いの禁止
2.合理的配慮の不提供の禁止
・学校教育法施行令の一部改正(平成 25 年 8 月)

障害者差別解消法

障害者への差別をなくすことを目的とした法律。障害者の権利を保護し、社会全体の理解と支援を促進するための基準を設けています。

障害者の権利に関する条約について

特別支援

合理的配慮

障害者のニーズに応じて、適切なサポートや調整を提供すること。個々の状況に合わせた柔軟な対応を指し、差別的な障壁を取り除くことを目指します。

インクルーシブ教育システム

インクルーシブ教育システムとは、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みです。障害者の多様性を尊重し、障害者が精神的・身体的な能力を最大限に発達させ、自由な社会に効果的に参加することを目的としています。

インクルーシブ教育システムは、2006年の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」で示されました。文部科学省が進めているインクルーシブ教育システムは、これまで行われていた特別支援教育の延長線上にあるものです。

インクルーシブ教育は、多様な子どもたちが地域の学校に通うことを保障するために、教育を改革するプロセスです。これまで社会参加できなかった障害者などが積極的に参加・貢献できる社会、すなわち「共生社会」の実現を目指しています。

ユニバーサルデザイン

すべての人が利用しやすいように設計された製品や環境のこと。障害の有無に関わらず、老若男女全ての人が快適に使えるよう配慮されたデザインです。

特別支援コーディネーター

障害を持つ児童・生徒への教育や支援に関わる専門家。各種サービスの調整や支援計画の作成、関係者との連携を担う役割を果たします。

交流及び共同学習

障害の有無にかかわらず、児童・生徒が互いに交流し、共に学ぶ教育の方法。相互理解と協力を促進し、共生の精神を育むことが目的です。

個別の指導計画

一人ひとりの児童・生徒のニーズに基づいた教育計画。学習目標、教材、方法などを個々の能力や特性に合わせて設計し、効果的な学習を支援します。

個別の支援計画

障害を持つ児童・生徒のための個別化された支援計画。教育的ニーズに応じた目標設定、支援方法、進捗評価などを含みます。

インクルーシブ教育システム

インクルーシブ教育システムとは、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みです。障害者の多様性を尊重し、障害者が精神的・身体的な能力を最大限に発達させ、自由な社会に効果的に参加することを目的としています。

インクルーシブ教育システムは、2006年の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」で示されました。文部科学省が進めているインクルーシブ教育システムは、これまで行われていた特別支援教育の延長線上にあるものです。

インクルーシブ教育は、多様な子どもたちが地域の学校に通うことを保障するために、教育を改革するプロセスです。これまで社会参加できなかった障害者などが積極的に参加・貢献できる社会、すなわち「共生社会」の実現を目指しています。

共生社会

障害者も非障害者も互いに尊重し合い、共に生活する社会。差別や偏見を超え、全ての人が平等に参加できる環境を作ることを目指します。

居住地交流

地域コミュニティ内での異なる居住地域間の交流。異なる背景を持つ人々が互いに触れ合い、理解を深めるための活動です。

指導法

SST(Social Skills Training)ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルとは、広義には社会生活上必要な技能全般のことであるが、特に対人的な関わりにおける
技能を指すこともある。発達障害のある子供の中には、他者の表情や会話に含まれる言外の意味やその場の雰
囲気などが分からなかったり、ソーシャルスキルを学習する機会を逸らしたり、相手の話を遮ったり、友達に
対してかっとなる等、感情や行動のコントロールが未熟であったりするために、適切にソーシャルスキルを使
用することが難しかったりすることも多い。そのためのトレーニング方法。

ソーシャルストーリー

ソーシャルストーリーとは、おもに発達障害(特に自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族や関係者をサポートする社会学習ツールのことです。 1991年にアメリカの教育学者キャロル・グレイさんによって教育技術として開発されました。

コミック会話

コミック会話とは、会話の内容を絵と文字で表現し、視覚的に会話の流れを わかりやすくしたもので、自閉的傾向のある児童生徒のコミュニケーション 学習として使われます。 「視覚化」と「視覚的支援」の理論をもとにしており、 効率よくコミュニケーションについて学ぶことができます。 ヒトは「知らない」ことには消極的になりがちです。

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