特別支援学級で大切な「母子分離」とは?子どもが立ち直り成長するための支援の考え方

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ブログ教員コンパス「特別支援学級で大切な「母子分離」とは?子どもが立ち直り成長するための支援の考え方」

特別支援学級の現場や、保護者からの相談の中で、
「この子、失敗すると立ち直れないんです」
「注意されると、気持ちが一気に崩れてしまいます」

という声を聞くことがよくあります。

一見すると、
・気持ちが弱い
・我慢が足りない
・自己肯定感が低い
と捉えられがちですが、その背景には
心理的な母子分離が十分に進んでいない状態が関係していることがあります。

この記事では、特別支援学級の支援を考えるうえで大切な
母子分離(心理的な母子分離)とは何か
そして、母子分離が進むことで子どもがどのように立ち直り、成長していくのかを整理します。

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目次

特別支援学級で「母子分離」が注目されている理由

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特別支援学級では、
・失敗を強く恐れる
・注意されると極端に落ち込む
・自分で責任を引き受けることが苦しい
といった姿が見られることがあります。

こうした様子は、性格の問題ではなく、
自分の出来事と、周囲の出来事を切り分ける力がまだ育っていないことが影響している場合があります。

その土台にあるのが、母子分離です。

母子分離(心理的な母子分離)とは何か?特別支援学級での意味

ここでいう母子分離(心理的な母子分離)とは、
母親(保護者)が子どもを
「自分とは別の人格をもつ存在」
「別の人生を生きていく存在」
として認識できている状態を指します。

これは、
・物理的に離れること
・突き放すこと
・冷たくすること
ではありません。

気持ちはつながりながら、責任は分けること。
これが、心理的な母子分離の本質です。

母子分離が進んでいないと起こりやすい子どもの姿

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心理的な母子分離が十分でない場合、
次のような姿が見られやすくなります。

・失敗すると立ち直れない
・注意されると、自分全体を否定されたように感じる
・誰かの機嫌や反応に強く左右される
・責任を引き受けることが苦しい
・「どうせ自分が悪い」「どうせ無理だ」と考えてしまう

これらは、
自分と出来事、自分と他者を切り分ける力がまだ育っていない状態
として理解することができます。

母子分離が進むと、なぜ子どもは立ち直り成長できるのか

心理的な母子分離が進んでいる子どもは、
困難な出来事を成長の経験として受け止める力をもっています。

たとえば、
・苦しいことがあっても、気持ちを立て直すことができる
・自分の責任を引き受け、今できることに向き合える
・失敗しても、必要以上にくよくよしない
・悲しい時は悲しみ、できない時は諦めることができる
・自分の非を正直に認めることができる
・現実の状況から目をそらさずに向き合える
・人を許すことができる
・自分の問題を自分で解決しようとする

こうした力は、
失敗や挫折を次の成長のバネに変えていきます。

母子分離が難しいときに起こる保護者の関わり方

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心理的な母子分離が難しいとき、
保護者の関わり方には次のような特徴が見られることがあります。

・子どもの困り感を、自分のことのように感じてしまう
・子どもがつらい思いをしないよう、先回りして整えてしまう
・失敗しそうな場面を、できるだけ避けようとする
・子どもの問題を、大人が代わりに引き受けてしまう

これらは、
愛情が強いからこそ起こりやすい関わりです。
決して、保護者が悪いわけではありません。

母子分離は「突き放すこと」ではない

母子分離という言葉から、
「距離を取ること」
「厳しくすること」
をイメージされることがあります。

しかし、心理的な母子分離は、
突き放すことではありません。

・気持ちには共感する
・責任は本人が引き受ける

この二つを分けて考えることが、母子分離です。

「つらかったね」
と気持ちには寄り添いながら、
「どうするかは、あなたが決めるよ」
と伝える。

この関わりが、子どもを守りながら成長につなげます。

決定権の学習と母子分離の関係

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母子分離は、
決定権の学習と深くつながっています。

・自分で決めていいことがある
・自分で決めなくていいこともある
・決めた結果は、自分が引き受ける

こうした経験の積み重ねが、
心理的な母子分離を少しずつ進めていきます。

決定権の学習と誤学習については、
別の記事で詳しく整理しています。

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特別支援学級で大切な「母子分離」とは?のよくある質問(Q&A)

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母子分離ができていないと、必ず問題が起こりますか?

必ず問題が起こるわけではありませんが、困りごとが表面化しやすくなります。

心理的な母子分離が十分でない場合、
・失敗から立ち直れない
・注意されると極端に落ち込む
・責任を引き受けることが苦しい
といった形で、困りごとが現れやすくなります。

これは性格の問題ではなく、
育ちの途中で通る課題として捉えることが大切です。

母子分離というと、突き放すようで不安です。

母子分離は、突き放すことではありません。

母子分離(心理的な母子分離)とは、
・気持ちには共感する
・責任は本人に返す
という関わり方です。

「つらかったね」と寄り添いながら、
「どうするかはあなたが決めるよ」と伝えることが、
母子分離を支える関わりになります。

母子分離ができていないのは、保護者のせいなのでしょうか?

保護者のせいではありません。

母子分離が難しくなる背景には、
・子どもを大切に思う気持ち
・失敗させたくないという愛情
があります。

責める必要はありません。
これからの関わりを、少しずつ整えていくことが大切です。

母子分離は、何歳くらいまでにできていないといけませんか?

年齢よりも「経験の積み重ね」が大切です。

心理的な母子分離は、
一度で完成するものではありません。

小学生でも、中学生でも、
大人になってからでも、
関わり方次第で育てていくことができます。

特別支援学級では、どのような関わりが母子分離を支えますか?

「気持ち」と「責任」を分けて関わることです。

特別支援学級では、
・気持ちにはしっかり共感する
・行動の結果は子ども自身が引き受ける
という関わりが、母子分離を支えます。

これは、厳しさではなく、
立ち直る力を信じる支援です。

母子分離が進むと、子どもはどう変わりますか?

立ち直りが早くなり、自分で考える力が育ちます。

母子分離が進むと、
・失敗しても切り替えができる
・自分の非を受け止められる
・現実に向き合える

といった変化が見られるようになります。

これは、
自分の人生を自分で生きる力の土台になります。

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【保護者向けまとめ】母子分離は「子どもを信じて任せること」

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心理的な母子分離を進めるために、
保護者がまず意識したいのは、
子どもを信じて任せることです。

・困っても立ち直れる力がある
・失敗しても学びに変えられる

そう信じて関わることが、
子どもの心の自立を支えます。

子どもを守ることと、
子どもの人生を代わりに生きることは違います。

【教員向けまとめ】特別支援学級での支援のゴールは「立ち直れる子ども」

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特別支援学級での支援のゴールは、
失敗させないことではありません。

失敗しても、立ち直れる子どもを育てること。

そのために、
・気持ちへの共感
・責任の線引き

を意識した関わりが、母子分離を支える支援につながります。

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