【小学校特別支援学級教員必見!】通知表作成を効率化する時短テクニック5選

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小学校の通知表は、子供の学習の到達度や行動、態度などを保護者や子供自身に知らせ、家庭の理解や協力を求めるために作成されます。通知表は、担任の指導の一環として、子供の課題を本人や保護者に伝えることで、その後の学習などをがんばってもらうためのものです。

2020年度からの変更点として、新学習指導要領により、小中学校における通知表の成績は各教科で「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という観点別評価で行われるようになりました。

小学校特別支援学級では文章表記、または3段階で行われています。この記事では、小学校特別支援学級担任歴22年の私が、通知表を書く時の時短技やおすすめ書籍を紹介します。

通知表は自治体や学校により書式が異なります。事前に管理職に確認のうえ作成しましょう。また、管理職によって通知表への文章の表現方法が変わることがあります。作ってしまってからあとで言われないようにするためにも、あなたが今まで作った通知表を見せ、この形式や文章表記で良いか事前に確認しておきましょう。

目次

書籍を参考にする

小学校特別支援学級用の書籍は、なかなかないですよね。そこで私は、通常の学級や特別支援学校の書籍を参考にしていました。

キーワードでひく 小学校通知表所見辞典[道徳の評価追補版](CD-ROM付)

全学年の評価が載っています。特に道徳、総合的な学習の時間、年間を通じて使える様子の所見は役に立ちました。

特別支援教育における3観点の「学習評価」 【各教科・段階別】通知表の文例集と記入例

特別支援学校の小学部、中学部の文例集です。特別支援学校向けではありますが、評価項目が「学習内容」「ねらい」「手立て」「評価」で記載されているため、参考にしやすいです。また小学校にはない「日常生活の指導」や「生活単元学習」「自立活動」も通知表例として掲載されています。

特別支援教育 改訂指導要録記入の実際と文例集

指導要録ですが、通知表の所見にも使えます。「観点」と「文例」に分かれていて、特別支援学校小学部と中学部の内容です。

他にもありますが、私は主にこの3冊を使ってきました。

最近テレビで話題の「ネガポ辞典」もおすすめします。「ネガポ」とは、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換することです。この本で、日頃から子供のできていないことからできていることへ言葉を変換していきましょう。

「ネガポ辞典」は「テストの花道」(NHK)、「王様のブランチ」(TBS系)などで紹介されています。

過去の通知表の文章を活用する

昨年度や前の学期で評価が△だったものは、そのまま使います。○は、語尾を修正して再評価しましょう。

語尾を変える

そのままでは難しい内容もありますが、語尾を「〜できました」から「やろうとしました」「できつつあります」などと変更すると良いと思います。

できました。できつつあります。やろうとしました。
取り組んでいました。取り組もうとしました。友達が取り組んでいる様子を参観しました。
〜する姿が見られました。〜しようとする姿が見られました。友達とする姿が見られました。
〜する場面が見られました。〜しようとする場面が見られました。友達と一緒に〜する場面が見られました。
参加しました。参加しようとしました。参加したいと興味をもちました。
伝えました。伝えようとしました。伝えようとするそぶりをしました。
活動しました。活動しようとしました。活動の意思が見られました。
大活躍しました。活躍しました。友達と一緒に活躍しました。
話しました。話そうとしました。友達が話している様子を見ていました。
気づけました。気づきつつあります。気づけるように指導していきます。

できなかったときの文末表現例

期待しています。
活用していきましょう。
見守っていきます。
この経験を活かしていきましょう。
声をかけていきます。
励ましていきます。
鍛えていきましょう。
指導していきます。

人物や様子を追加する

一人でできたのか、誰かと一緒にできたのかでは大きな違いです。

一人でできました。友達や教師と一緒にできました。交流学級の友達とできました。お家の人と一緒にできました。
グループの友達をまとめながらグループの友達と協力してグループの友達に声をかけてもらいながらグループの友達と一緒に
教師の助言によって友達の助言によって交流学級の友達の助言によってお家の人の助言によって
楽しそうに生き生きと喜んで自分から進んで

周りの人に教えてもらう

担任一人の力では限界があります。自分だけではなく多くの教員が関わって今の子供の姿があります。ぜひ交流の担任はじめ校内の教員に聞き取り調査をしてみましょう。その際メモを忘れないように。

学年の担任に教えてもらう

特別支援学級で組んでいる学年の担任、補助員は学級担任と同じくらい、子供たちと接しています。どんなところが変わったか、伸びたかを聞いてみましょう。

交流担任に教えてもらう

教科だけでなく、行事の様子や特別活動、休み時間などの様子もわかる範囲で聞きましょう。変容もわかると助かり年生す。音楽専科や書写、体育など専科がいる場合はその先生にも聞いてみましょう。

交流担任から聞き取りからの評価例

年度始めの頃は、自分から教室に入ることができず友達から声をかけてもらってから(友達が迎えに行って)入っていましたが、○月には自分から教室に入れるようになりました。

子供に教えてもらう

子供が自分で何を頑張ったか、振り返り調査をしましょう。以下の手順で進めます。

1 その学期の行事や校外学習の写真や動画をみんなで見る

2 図工や家庭科で作った作品を見る。

3 振り返りシートに振り返りを書く

書くのが得意な子供もいます。振り返りシートをもとに一人一人聞き取りするのがおすすめです。

特に交流学級でのことは、特別支援学級担任にはわからないことが多いので、交流に行った時に「何がわかったか」を聞くようにしています。また、交流学級でのテストやワークシート、作品なども評価の対象にしましょう。

事務室や保健室、用務の職員などから教えてもらう

事務室や保健室の職員は、思った以上に毎日よく見てくれています。気軽に、雑談のついでに聞くと相手も話しやすく、聞きやすいです。

学級の友達から教えてもらう

学級経営がうまく行っていれば、友達同士での評価もできます。

図工の作品について、鑑賞し合い、「この作品の良いところを教えてください」と子供に聞いてみます。

大人が気づかない視点で教えてくれますよ。

記録を活かす

毎日記録を取るのは大変なことと思いますが、特に行事については子供に振り返りをさせて記録をとりましょう。

また、数字で表せるものは変化がわかりやすいです。去年や4月当初のと比較すると子供自身もできるようになったことが分かり自信になります。

数字で表す評価例

・ひらがな50音のうち○文字書けました。

・◯年生の漢字テスト10問中◯問が正解できました。

・かけ算九九を◯の段まで唱えることができました。

・50m走を◯分◯秒で走りました。

・なわとびの前跳びを◯回連続できました。

・水泳で25mクロールで泳ぎました。

AIに聞く

どうしても文章が出てこない時はAIに聞いてみましょう。おすすめはchatGPTですが、BardやBingも優秀になってきたと思います。ただし、AIは嘘を本当かのように書くのが上手なのでしっかり確認しましょう。

実際に道徳の評価についてChatGPTに聞いてみました。まだまだ使いこなすのは難しいのですが、もっと勉強していきます。

通知表作成を効率化する時短テクニック5選Q &A

通知表は義務ですか?

「いわゆる通知表」は、発行する義務はありません。 学校が任意で出すものです。

通知表の目的は?

通知表の目的とは、児童生徒自身や保護者に学習指導の状況を伝え、その後の学習に対し て理解や協力に役立たせるために作成されているものです。 作成に関する法的根拠はありませんが、作成、様式、内容等はすべて校長の裁量となっており、各学校で適宜工夫されています。

「小学校特別支援学級教員必見!」通知表作成を効率化する時短テクニック5選のまとめ

ぷーた先生

特別支援学級では、1人の通知表作成が大変!所見は一人だとなかなか思いつかないことがあります。そんなときはぜひ無料相談を!

本来通知表は「学校が任意で出す物」なので、なくてもいいんです。できたら「面談でお伝えしていく」という方向でなくしてほしいと思います。教員が超過勤務をしてまで続ける仕事をなくし、本来やるべき授業や子供とのコミュニケーションの時間に充ててほしいです。

どうしても悩んでしまい「通知表が書けない!」と言う方は、公式LINEからご登録ください。無料相談に申し込みしていただければ、一緒に所見の文言を考えます。

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