小学校特別支援学級の『避難訓練』の事前・事後の授業の提案です。近年、地震や津波、台風、豪雨など、今まで以上に自然災害が起こってきているように感じます。その災害に直面したときに、児童がパニックにならないように、避難訓練を役立てていきたいです。この記事を読めば、「災害が起きたときにも環境の変化に応じられる」「児童や回りの人が身を守れるようにしたい」といった悩みをお持ちの先生達に向けて、その悩みを解決し、授業の準備を素早くして、定時退勤を目指すことができるようになります。
この記事を読めば、授業の準備に時間をかけず、けれども、最大限に効果のある具体的な授業のやり方を知ることが出来ます。また、小学校特別支援学級担任歴約20年の私のちょっとした時短術も記事にしたいと思います。避難訓練の種類に応じて事前・事後の指導をしていきましょう。
みなさんも一緒に授業を時短で準備して、定時退勤を目指しませんか。
ぷーた先生の詳しいプロフィールはこちら。
避難訓練の種類
学校行事である避難訓練は、事前予告する時と予告なしでする時の2パターンがあります。
予告ありなら、放送をよく聞くことや「次の時間は避難訓練です。」と伝えられ、児童に心の準備をさせることができますが、予告なしの時にサイレンの音がしたり、緊急の放送がかかったりすると、びっくりしてパニックになってしまう児童もいますよね。
そのため、予告なしの場合でも、

もしかしたら地震がくるかもしれない・・・って、ニュースで言ってたよ。

南海トラフのこと?

よく知ってるね。
では、誰が一番速く防災頭巾をかぶるか競争します!

カバー外すの面倒なんだけど
勘がいい児童だと、

もしかして避難訓練するのかな
と思われますが、パニックになるよりも安全に避難する練習ができたほうがいいですよね。
事前・事後の指導
事前指導については、
- 何のために避難訓練をするのか。
- どの階段からどの通路を使って逃げるのか。
- 何を持って行くのか。あるいは持たないのか。
- 誰の話を聞いたら終わりか。
- 戻るときの昇降口はどこか。
といったことを、伝えます。さらに
おはしもやシェイクアウト訓練の約束を確認します。
![児童のための避難標語「おはしも(おかしも)」[今週の防災格言42]](https://shisokuyubi.com/wp/wp-content/uploads/2008/09/b77618cbac1cde4f4b2e8824523395d4.png)

靴のまま外に出るときは、雑巾の用意も。
事後指導では、一休みしたら画像や動画を見せます。
実際にはない仮想の博物館です。リンクはトップページのみとのことですので、MENUから探して下さい。
防災の世界から、防災サバイバルにいけます。
地震、津波などからのサバイバルは、児童にゆっくり説明しながらみせると良いです。
国土交通省の防災教育ポータルからのリンクです。
大雨の時に気をつけることを、歌に載せてアニメで見られます。
元のリンクはこちら
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/education/index.html
防災に限らず、官公庁と勤務先やお住まいの自治体のHPは、チェックしておくとよいですよ。こちらは東京都教育委員会の教材コンテンツからです。
また、家庭学習にタブレット端末を持ち帰って、「お家の方と災害が起きたらどこに避難するか相談しましょう。」という宿題があってもよいですね。
まとめ
避難訓練は、大人にとっても必要な大事な行事です。私たち大人も、今まで経験したことのない災害がいつ起こってもおかしくない状況です。いつくるかもしれない突然の災害に慌てることなく、落ち着いて安全に過ごすために、学校行事にである避難訓練を行い、さらに学級で事前、事後の指導をして効果を上げましょう。
「命は決して戻らないかけがえのないもの」という先生の気持ちが、児童の心に伝わるとうれしいです。

そして、このブログを読んだ1人でも多くの先生が、定時に帰れるようなお手伝いができたらうれしいです。そして、趣味を楽しんだり、家族や友人との交流などで豊かな時間をもち、人間らしい生活ができるようになってほしいと思います。
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