〜「守る」だけで終わらせず、社会につなげる特別支援をしたい〜
「この子の将来、大丈夫だろうか…」
特別支援教育に関わる中で、
保護者や先生方から、
何度も聞いてきた言葉です。
私は小学校・特別支援学級で22年間、
子どもたちと関わってきました。
その中で強く感じているのは、
特別支援教育のゴールは
「学校の中で困らない」だけではない
ということ。
障害があっても、
- 誰かと関わる
- 役割を持つ
- 働く
- 社会とつながる
- 自分で得たお金で好きなことを楽しむ
そんな未来につながる可能性があります。
だから私は、
「社会につながる力」を育てる支援
を大切にしています。
この記事では、
- なぜ私が「社会につなげる特別支援」を伝えているのか
- 現場で感じた違和感
- 保護者支援の大切さ
- 子どもの可能性を最初から閉じない支援
について、
実際の経験をもとにお話します。
なぜ私が「社会につなげる特別支援」を伝えているのか

私は、小学校・特別支援学級で22年間
子どもたちと関わってきました。
その中で、
ずっと考え続けてきたことがあります。
それは、
ということです。
「この子を優先してください」と言われた日

以前、
住んでいる地域とは違うところで、
大きな震災が起きた時のことです。
保護者の方から、
「うちの子は順番を待つことができないんです。
もしこの地域で地震があったら、優先してください。」
と言われたことがありました。
きっと、我が子を守りたいという、
強い不安と愛情だったのだと思います。
校外学習で

でも私は、
その子と実際に何度も校外学習へ行っていました。
10数人の子どもたちを、
教員2人と支援員1人で引率し、
- 電車に乗る
- バスに乗る
- 並ぶ
- 待つ
- 集団行動をする
そんな場面をたくさん経験してきました。
そしてその子は、
きちんと待てていたんです。
約束も守れる。
順番も待てる。
もちろん、
支援や声かけは必要です。
でも、「絶対にできない子」
ではありませんでした。
現場で感じた違和感

もしかしたら、
大人の思い込みが、
子どもの可能性を狭めてしまうことがある。
保護者支援の大切さ

私はその時、
強く感じました。
保護者は、
我が子を守ろうとしている。
でも時には、
「この子には無理」
と思い込んでしまうことがある。
そして、そのまま社会へ出た時に、
一番苦しい思いをするのは、本人かもしれない。
もちろん、
配慮は必要です。
支援も必要です。
でも私は、
「支援=可能性を狭めること」
にはしたくありません。
私が本当にしたい支援

私は、「社会につながる特別支援」
をしたいと思っています。
それは、
- 学校の中だけで褒められること
- 指示通り動けること
- 問題を起こさないこと
だけを目標にする支援ではありません。
私は、
- 人と関わる
- 約束を守る
- 助けを求める
- 役割を持つ
- 働く
- 自分で得たお金で好きなことを楽しむ
そんな「社会の中で生きる力」
を育てたいと思っています。
社会に貢献できる可能性を諦めたくない

障害があっても、
社会に貢献できる可能性を諦めたくない。
特別支援の子どもたちも、
- 誰かの役に立てる
- 働ける
- 感謝される
- 社会とつながれる
可能性があります。
「今、この子に何を育てるべきか」
もちろん、
全員が同じ形ではありません。
一般就労だけが正解でもありません。
でも私は「障害があるから無理」と、
最初から可能性を閉じたくない。
だからこそ、
「今、この子に何を育てるべきか」を、
“学校の中”だけで考えないようにしていました。
「可能性を奪うこと」と「守ること」

「守ること」と、
「可能性を奪うこと」は違う。
子どもを無理に厳しくしたいわけではありません。
むしろ安心できる環境は必要だと思っています。
でも、「できない前提」で関わり続けることは、
将来の選択肢を狭めてしまうこともある。
「できる経験」を
だから私は
「できる経験」を
少しずつ積み重ねていきたい。
先生も一人で抱え込まなくていい。
「先生自身も守られてほしい」

そしてもう一つ、
伝えたいことがあります。
それは、
「先生自身も守られてほしい」
ということです。
特別支援の先生は、
本当に優しい人が多い。
だからこそ、
- 抱え込む
- 無理をする
- 自分を後回しにする
ことがあります。
私自身も、
教員時代にメニエール病を経験しました。
だから私は、
「頑張り続けないと成立しない支援」ではなく
「続けられる支援」を広げたいと思っています。
社会につながる特別支援とは|学校卒業後を見据えた支援の考え方のまとめ

私は、
「障害があっても、社会とつながり、
役割を持ち、自分らしく生きられる可能性」
を、
最初から諦めたくありません。
そして、「守るだけ」で終わらせない。
学校と社会をつなぎながら、
子どもたちが、将来
- 誰かと関わり
- 働き
- 感謝され
- 好きなことを楽しめる
そんな未来へ進めるような支援を、
これからも続けていきたいと思っています。





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