「やりたくない」と言って動かない子。
無理にやらせようとすると、泣く・怒る・教室を出る…。
他の子への影響も気になり、どう対応すればいいか悩みますよね。
実はその姿は、わがままではなく「できないサイン」であることが多いです。
大切なのは、やらせることではなく、関わり方を少し変えること。
この記事では、授業に参加しやすくなる「言葉かけ」のコツを、すぐに使える形で具体的に紹介します。
なぜ「やりたくない」で止まるのか

「やりたくない」と言って動かない子を見ると、
つい
「やる気がないのでは」と感じてしまいます。
しかし実際には、
- 何をどこまでやればいいか分からない
- 失敗への不安が強い
- 課題の負担が大きい
といった理由から、動けなくなっていることが多いです。
つまり「やりたくない」は、
👉 できないサイン
と捉えることが大切です。
効果的な言葉かけ①「選択させる」

「やりなさい」と伝えると、
子どもはコントロールされている感覚になり、
余計に動けなくなります。
そこで大切なのが、「選ばせる」言葉かけです。
例
- 「1問だけやる?それとも先生とやる?」
- 「プリントにする?口で答える?」
ポイントは、
👉 やるかどうかではなく、やり方を選ばせること
これだけで、動き出しやすくなります。
効果的な言葉かけ②「見通しをもたせる」

終わりが見えないと、不安が強くなり動けなくなります。
例
- 「ここまでやったら終わり」
- 「3分やったら好きなことしていいよ」
👉 終わりを具体的に示すことが重要です。
「これならできそう」と感じることで、取り組みやすくなります。
効果的な言葉かけ③「ハードルを下げる」

最初から「全部やろう」とすると、ハードルが高すぎて動けません。
例
- 「名前だけ書こう」
- 「ここだけでOK」
👉 最初の一歩を小さくすること
小さな成功体験が、次の行動につながります。
崩れる前の関わりが最も大切

実は、荒れてから対応するよりも、その前の関わりが重要です。
例
- 「次はプリントだけど、どうする?」
- 「難しそう?先生とやる?」
👉 拒否が出る前に選択を渡すこと
これだけで、崩れを防げる場面が増えます。
崩れた後は「回復」を優先する
一度崩れてしまったときは、
無理にやらせようとしないことが大切です。
例
- 「今は休む時間だね」
- 「落ち着いたら1つやろう」
👉 指導よりも回復を優先する
落ち着いた後に、小さな一歩を作っていきます。
他の子への影響を防ぐ言葉かけ

「好きなことをしていいの?」と周りの子が感じる場面もあります。
そんなときは、状況を言葉で整理します。
例
- 「みんなそれぞれ違うやり方で頑張っているよ」
- 「○○くんは今、気持ちを整えている時間だよ」
👉 特別扱いではなく、必要な支援として伝えること
クラス全体の安心感にもつながります。
授業に参加しない子への対応|「やりたくない」と言う子への効果的な言葉かけのよくある質問(Q&A)

- どんな言葉かけをしても全くやらない場合はどうすればいいですか?
-
まずは課題をさらに小さく分けて、
「1つだけ」「10秒だけ」など、ハードルを下げてみてください。
それでも難しい場合は、場所や時間を変えるなど環境調整も有効です。 - 他の子が「自分もやらない」と言い出しませんか?
-
「みんな違うやり方で頑張っている」と言葉にして伝えることで防げます。
その子にとって必要な支援であることを、クラス全体で共有することが大切です。 - 毎回選ばせていても大丈夫でしょうか?
-
基本は問題ありません。
選択肢の中で取り組む経験を積むことで、
少しずつ自分から行動できるようになります。 - 甘やかしていることになりませんか?
-
目的は「参加できる状態をつくること」です。
無理にやらせて崩れるよりも、
できる形で取り組む方が、結果的に自立につながります。 - 一度崩れると長く引きずります。どうすればいいですか?
-
崩れた後は「回復」を優先し、
「落ち着いたら1つやろう」と次の一歩だけを提示します。
反省や指導は後回しにすることで、切り替えやすくなります。 - どのタイミングで声をかけるのが効果的ですか?
-
拒否が出る前が最も効果的です。
「次どうする?」「一緒にやる?」と
事前に選択を渡すことで、崩れを防ぎやすくなります。 - それでも毎回同じように崩れる場合はどう考えればいいですか?
-
課題の難しさや量が合っていない可能性があります。
「できる量・できる形」に調整することも、重要な支援の一つです。また、子どもが動き出すためには「見通し」をもつことがとても大切です。
具体的な授業づくりの中で見通しをどう作るかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。👉 授業づくりを時短で進める具体例はこちら

授業に参加しない子への対応|「やりたくない」と言う子への効果的な言葉かけのまとめ

- やらせるのではなく、選ばせる
- 見通しを示す
- ハードルを下げる
この3つを意識するだけで、子どもの動きは少しずつ変わっていきます。
「やりたくない」という言葉の背景にある気持ちに寄り添いながら、
できる一歩を一緒に作っていきましょう。
正直に言うと……

正直に言うと、
「やりたくない」と言われ続けると、
どう関わればいいのか分からなくなりますよね。
無理にやらせると崩れるし、
見守るだけだと何も進まない。
その間で悩み続けている先生は、とても多いです。
でも、
👉対応には“型”があります。
そしてその型は、
クラスや子どもによって少しずつ変えていく必要があります。
だからこそ、
「この子の場合はどうしたらいい?」
という具体的な相談がとても大切です。
もし今、少しでも迷っていたら、
気軽にLINEで聞いてください。





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