小学校の『体育』についての動画活用授業案です。この記事では、
小学校特別支援学級担任の先生が外国語の授業をどうしたらよいか、また児童が成長するためにどんな授業をするのかを、特別支援学級担任約20年のぷーた先生が授業作りのポイントを押さえ、分かりやすく解説します。
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跳ぶことの前にすること
まず、なわの持ち方、なわの長さなど、基本的な確認ができていないことがあります。なわとびとは、
- なわを回すこと
- 跳ぶこと
の2つの動作を同時にすることです。しかし、2つのことを同時にするのは、大人が思っている以上に難易度が高いです。ですから、1のなわを回す練習と、2の跳ぶ練習に分けていきましょう。もちろん出来ている児童については、回数を増やすことや技を、どんどん教えていきましょう。
1が出来るようになるために、まずは、半分のなわを作ります。なわ(落とし物からや教材見本のなわ)を二つに切ります。次に、切った半分なわで、片手ずつなわを回す練習をします。この時、できるだけ手首を回すことを意識させるため、脇に紅白帽子をはさんで回せるかチェックすると良いです。
紅白帽子を落としてしまうということは→脇が空いている→手首を回さず肩で回している。ということが分かります。ただし、児童の特性によっては、手首がうまく使えないこともあるので、あまりそこを突き詰めると、先に進めなくなるので、チェックだけで良いと思います。
麻痺などがある児童には、この半分のなわで他の技の練習をすることで、運動量を確保できます。
1ができるようになったら、2の跳ぶ練習です。よくあるのが、両足がバラバラになること。これだとなわに、引っかかってしまいます。よくやるのは、裁縫で使うゴム(パンツのゴムやゴムとび用など)で膝を突っつけるようにします。ゴムだと伸びるので、危なくなく、児童も膝に意識できます。くれぐれもきつくしないように。
なわを回す、両足で跳ぶ、が、出来るようになったら、いよいよ跳んでみましょう。
この動画前半の、ももを叩くやカンガルージャンプの練習をすると良いでしょう。後半はプロの技なので、参考程度に・・・。「小学1年生の皆さん」と言っていますが、2年生以上の児童には、先に「1年生向けだけど、1年生の時を思い出してやろうね」と、言葉をかけておくと取り組みやすいです。
意欲付けに、なわとびカードを使います。学校で決まったものがある場合は、そちらをお使いください。なわとびは、宿題にしたり長期休暇の課題にすることもあるので、板目紙に貼っておくのが、おすすめです。
なわとびのモチベーションを持続させるために
特別支援学級の良いところは、「高学年が低学年の手本になる」ことです。1年生が、前跳びが出来るだけでもすごいけど、高学年のお兄さん、お姉さんが二重跳びや綾跳びなどをして見せるだけで、「僕も、私も、あんなふうに出来るようになりたい!」と思います。練習に対するモチベーションが既にあるのは、教えやすいです。
高学年がいない学級や、よりレベルの高い技に対する練習の意欲が低くなっているようなら、生山ひじき先生の動画がオススメです。ギネス世界記録「24時間耐久縄跳びチャレンジ」を児童に見せたら、すごくやる気になっていました。
なわとびは、いろいろな技ができることと、回数を増やすことがポイントです。さらに私は、「教え合い」をする場面を多く設定します。生山先生のように、優しく教えられる高学年を目指してもらいましょう。
なわとびの授業 まとめ
昔、体育専門の先生から、
「”なわとび”は、なわを跳ぶこと。なわとび用のなわのこと、”跳びなわ”と言う」
と、教わりました。でも、学年便りに”跳びなわ”と表記すると、間違いだと指摘されるので、この記事では”跳びなわ”は、使っていません。
なわ跳びをやると、大人は「腰が痛い」とか「膝が・・・」とか、いろいろ大変です。そんな時は、この動画で児童の活動を保証するしつつ、大人は充分に評価をすることができます。
このブログを読んだ1人でも多くの先生が、定時に帰れるようなお手伝いができたらうれしいです。そして、趣味を楽しんだり、家族や友人との交流などで豊かな時間をもち、人間らしい生活ができるようになってほしいと思います。
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