― 自分の心と体を見つめる10の問い ―
仕事に全力を注ぐ先生ほど、自分の疲れやストレスに気づきにくくなります。
「大丈夫」と思っていても、体や心は確実にサインを出しています。
このチェックリストは、週に1回、自分を見直すためのツールとして使ってください。
点数をつける必要はありません。
「できている」「できていない」を判断するよりも、
“いまの自分”を客観的に見つめることが目的です。
セルフリカバリーチェックリスト


今は何も大丈夫でも「変かな?」と思った時にチェックしてみてね!
- 朝起きたとき、「今日は何をしよう」と前向きに考えられている。
- 昼休みに、給食を座ってゆっくり食べる時間がある。
- 子どもの笑顔や成長を「うれしい」と感じる瞬間がある。
- 同僚や支援員に「ちょっと聞いてもいいですか?」と話しかけられる。
- 失敗やトラブルがあっても、「また明日がある」と思える。
- 放課後に「今日はここまで」と自分で区切りをつけられる。
- 週に1回以上、自分の好きなこと(読書・音楽・散歩など)を楽しんでいる。
- 家に帰ってから、学校のことを考えずに過ごせる時間がある。
- 体の不調(頭痛・肩こり・眠気など)を我慢せずにケアしている。
- 「助けて」「お願い」と人に頼むことに抵抗がない。
チェックの使い方


- 3項目以上「今はできていない」と感じたら、“休息のサイン”。
- 5項目以上気になる場合は、「頼る」「切り替える」を意識して行動を変えてみましょう。
日常の忙しさに追われると、先生自身のメンテナンスは後回しになりがちです。
しかし、先生の健康は“支援の基盤”です。
リカバリーの時間を確保することは、子どもたちに安定した環境を届けることにもつながります。
ひとことメッセージ
疲れを我慢する先生は、優しいからこそ無理をしてしまいます。
でも、「休む」「頼る」「切り替える」は、弱さではなくプロの判断です。
今日、少しでも肩の力を抜いて、深呼吸してみてください。
明日の自分が、きっと軽くなっています。
【特別支援学級の先生へ】セルフリカバリーチェックリスト(10項目)のQ&A


Q1. このチェックリストは、毎日つけたほうがいいですか?
毎日でなくても大丈夫です。
週に1回、週末や金曜の放課後など、気持ちが少し落ち着いたタイミングで振り返るのがおすすめです。
「最近どうだったかな?」と軽く眺めるだけでも効果があります。
Q2. チェックして“できていない項目”が多いと落ち込みます…。
大丈夫です。目的は“反省”ではなく“気づくこと”。
「今の自分には休息が必要なんだな」と受け止めるだけで、セルフケアが始まっています。
無理に改善しようとせず、まずは1つだけ意識してみましょう。
Q3. 忙しくてリカバリーの時間をとるのが難しいです。
ほんの5分でも構いません。
「お茶を一口ゆっくり飲む」「深呼吸する」「好きな音楽を聴く」など、
“リカバリー=長時間の休み”ではありません。
小さな「回復のスイッチ」を、日常に散りばめてみてください。
Q4. 同僚や支援員に頼るのが苦手です。どうしたらいいですか?
「お願い」ではなく「相談」と言い換えてみましょう。
「これ、ちょっと迷っていて…」という軽いトーンなら、相手も受け取りやすいものです。
頼ることは“チームで支援する力”のひとつです。
Q5. 子どもの支援で悩みが尽きません。どんな時に切り替えたらいいですか?
「今日の自分はよく頑張った」と思えた瞬間が、切り替えのタイミングです。
結果よりも、努力した“過程”を認めること。
明日への力は、そこから生まれます。
【特別支援学級の先生へ】セルフリカバリーチェックリスト(10項目)まとめ


先生という仕事は、日々の小さな判断と気づきの積み重ねです。
だからこそ、自分の“心の声”に気づくことが何より大切です。
- チェックリストは、「頑張りの証」を見つめ直す時間。
- うまくいかない日があっても、それはリセットのサイン。
- 自分を大切にすることは、子どもを大切にすることと同じです。
どんなに忙しくても、「今日はここまで」と自分に区切りをつけられる先生でいてください。
リカバリーする力は、先生の中にすでに備わっています。
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